兄から製鎖機の芯金が折れてしまったとの連絡
土曜日を利用して久々に工場へ
問題の機械から芯金(しんがね)を取り出しました。
⇒今回の患者 ⇒どれどれ ⇒アチャー!!ポッキリ折れてます。
芯金と呼んでいますが、この部分に材料(今回は直径2mmのステンレス線)が巻き付いてゆき
鎖1つ1つの粒を送り出しているのでこれもれっきとした「金型」です。
材質は焼入れすると硬くなる鉄(=鋼:はがね)の一つであるSKというモノ。
これの磨かれた棒状のもの(今回は直径10mm)をストックしてあるので切断し、削り出してゆきます。
⇒左側の棒から削り出します。
⇒先端35mmぐらいまでを直径9.2mmに削り ⇒手製の治具に固定しフライス加工します。
⇒昔ながらの油焼入れ ⇒芯金が復活しました。(右は折れた奴)
芯金が折れた時に他の個所にダメージを受けていないか、気になりましたが
手送りでゆっくりカムシャフトをまわしてみても異常がなさそうなので
そのまま稼働させてみました。
⇒ユーモラスなクチバシ顔に見えます。 ⇒ま、問題なさそうです♪
静かな工場じゅうに カシャーン、カシャーンと1台だけの編み機の音が響き渡ります。
寸法も規格内。 任務完了です☆