旅行に持っていく本は大切な友達


不思議とこれまでヒドイ友達と旅行したことはない


今回のカナダ旅行は機内だけでも14時間もあったので


2冊持って行きました





「『蒲団』?あの、変態の先生が女弟子のフトンに顔をうずめて泣く話?」
田山花袋「蒲団」の書き直しを図る中年アメリカ人と愛人の日系女子学生。
95歳の曾祖父の戦後史と現在。知的ユーモア溢れる書き下ろし長篇!

百年前に書かれた小説、田山花袋の『蒲団』が、現代の日本で『FUTON』として甦った。新たにアメリカからの登場人物も加えたこのニューヴァージョンは、花袋のオリジナルがそうであったように、滑稽で愛らしく、哀しくてセンチメンタルだ。そしてはじめて読むのに、なぜか懐かしい気がするのである。


これはとっても面白かった。
高校時代、先生から読めと言われて読んだ「蒲団」
当時とは全然違う感想を持ちました。
☆☆☆+







言葉の風景画家」と称される著者が、硬質な透明感と静謐さの漂う筆致で描く青春の焦燥。生の実感を求め自衛隊に入隊した青年の、大地と草と照りつける太陽に溶け合う訓練の日々を淡々と綴った芥川賞受賞作「草のつるぎ」、除隊後ふるさとに帰り、友人と過ごすやるせない日常を追う「一滴の夏」――長崎・諫早の地に根を下ろし、42歳で急逝した野呂邦暢の、初期短篇を含む5篇を収録。

青春時代にこれを読みたかった。
自衛隊での青春が淡々と書かれているけれど、とっても響きます。
☆☆☆


読書の秋。
ワクワクする本に出会いたいもんです。