およそ一ヶ月間かけて読みました。
こんなにじっくりと時間をかけて一文づつ読んだのは久しぶり。
10歳の時に出会って、離ればなれになった青豆と天吾は、この世界で自分一人で生きていく孤独に耐えながら、リアリティの感じられない日々を暮らしていた。しかし、1984年 に2人とも同じ組織に対する活動にそれぞれが巻き込まれていく。そして、青豆は現実とは微妙に異なっていく不可思議な1984年を「1Q84年」と名付ける。
Book1、Book2では、スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公とした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。Book3では2つの物語に加え、青豆と天吾を調べる牛河を主人公とした「牛河の物語」が加わる。
読んでいる間は完全にムラカミワールドに入り込んでしまいました。
珠玉の文章を集めて一冊の本を作ったという感じ。
これだけの長編を読むと、次は軽めの本を読まないと精神のバランスが取れません。