自分の中でVancouver Olympicを盛り上げる為に読んだ一冊。
スポーツジャンキーの私を痺れさせてくれた文章。
ちょっと長いけど引用させてもらいます。
「実際に五輪会場に乗り込んでみて感じたことは、日本は奇妙な国だということだ。
韓国や中国のようにアジア人であることを自覚して特化することもなく、ひたすらに欧米人と同じことをやろうとしている。
様々な会場で俺達は『なんでこんなところに日本人がいるんだ』という目で見られた。嘲笑や冷笑といったものまで浴びた。
ほとんどの選手がゴールインした後、ようやく競技場に入ってきた日本人選手を見て、辛い思いをしたのも事実だ。
それは世界における日本の立場を象徴しているようにさえ思えた。場違いなところに無理して出て行って、奇異な目で見られている。
クーベルタンの『参加することに意義がある』という言葉の意味が生まれて初めてわかった。
俺達はここにいる、忘れてもらっちゃ困るぞ - それを堂々と主張できる場所が五輪なんだ。
日本にも雪が降り、池の凍る場所はある。だから冬季五輪に出て行く。
国としてふつうのことなんだ。
メダルを獲れそうな種目だけじゃなく、二十位、三十位とかでがんばっている選手たちにもっと光を当てれば、冬季スポーツへの関心も変わってくる。
さすがMr.Higashino
まさに私もその気持ちです。涙が出たね。
☆☆☆☆です。
追伸、
今回のVancouver, 主力といわれる選手のほとんどがTorinoに出場した選手達。
世代交代は大丈夫か?