299です。とても久しぶりにブログを書きます。
クリスマス前夜に日本に帰省し、クリスマスイブに入院、クリスマス当日に手術をして、今は入院中です。
実は、手術前夜、ブログを途中まで書いていて、後から見返してみたら、すべてマンボウについて書いてありました。よほど気が動転していたんでしょうね。
マンボウについてはまた今度書くとして、今日はたらたら手術の事を書いてみようと思います。
初めての手術から2日近くたちますが、いまだに傷がしくしく痛み、動くとウッとなります。
でも手術当日から比べると何万倍も良いです。
24日の夜から水も飲まず、25日は朝9時から手術をしたのですが、コンタクトもしちゃいけないという事で、裸眼ではほぼ何も見えない私はわざわざ車いすに乗せてもらって手術室まで行きました。
朝から来てくれてた母と手術室の前で元気よくバイバイして手術台に横になり、用意が整うのを待っていたのですが、女医さんがすごく気さくに声をかけてくれたからか、目が見えなかったからか、あまり怖くもなく、「じゃあ麻酔さしますねー」「はーい。。。。。いた、い、いたいいたい、いたたたた」と点滴を注入していた針の周りの皮膚に激痛が走ったかと思うとグッバイ。うわさ通り、「終わりましたよー」の声で起きました。
すぐに傷がしくしく痛みだし、タンカにのせられて運ばれていく途中で、0,001程度の視力ながら母の姿が見えて、なぜかその途端私は勢いよく泣き出してしまいました。不安も恐怖もあまりないつもりだったのですが、母ってのは自分ですら知らない自分のところまで露わにしてきたりするんですよねー。
母は興奮気味に「すっごかったよ!」と言ってました。取り出された私の卵巣の腫瘍を見たらしいのですが、髪の毛がぐるんぐるんに巻かれた4㎝近い球体、軟骨や爪のようなもの、脂のようなもの、また髪の毛のボール・・・などだったらしいです。
ぐ、ぐろっ!!
私はというとそのあとは地獄でした。下腹部の陰部付近を横に3㎝程切ってもらっただけなのですが、痛い、イタイ、遺体異体。痛いから動きたいけど痛くて動けない、痛くてしゃべれない、痛くて小さな咳払いもできない。。。
何も食べてないのに全身麻酔をしたので吐いてしまい、でも痛くて吐けない!でも吐いてしまう、というわけのわからない状態のまま長い1日を過ごしました。
手術から2日たった今日はシャワーを浴びたり病院の売店まで歩いたり驚くべき進歩でした!
何もないときは2分で着く売店でコーヒーを選んで買う事なんて本当に何でもないけど、こういうことが起きると、それがどれだけ幸せな事か思い知りますね。
傷も小さくやってもらったし、もはやいい思い出です。
そして何より、卵巣はこれからも正常に機能するとのこと。それを父から聞いたときに、心が、じゅわーっというかすわーっというか、なんか溶けるようなゆるむような感覚になって、ああ、気にしないようにしていたけれど私すごく怖かったんだなと気づきました。
外の景色を見ていて感じる感覚がなんだかすごく久しぶりで気づいたのですが、日本の冬は3年ぶりでした。日本の冬には、イギリスの冬にはない哀愁というか、侘しさというか、もの悲しい雰囲気があります。日本に慣れ親しんでていろんな思い出があるから余計そう思うのもあると思うけど。。でもその本物の寂しさみたいなのが、日本の冬のすごく良いところというか、美しいところだなー、なんてすごく思いました。
早く家に帰ってお母さんのご飯食べたいなー!