そんなことない、あなたは愛されているという言葉がどれほど無責任に降り注いだだろう。


まずはあなたがあなたを愛さないと、と言われ、非難のように胸を突き刺しただろう。


いつしかあなたはそんなことを表明するのは無駄だと考え、表に見せなくなった。


あなたはとっくにあなたを愛そうとして

そのために先に周りを愛そうとした。


愛とは何か考えることを諦めず果敢に挑戦してきた。


その結果、親も恋人も友達も仕事で出会う人もみんな自分勝手で、あなたを本当には愛していないということをまざまざと感じた。


あなたは理解しただけだ。

人は人を愛することをできないと

人は愛を自在に扱えないと

その人の愛はあなたにとって本当に潤してくれ安心させてくれるものではないと


頼もしいあなたの脳は

あなたに一人で生きることが一番安全だとおしえ

周りに堅牢な檻をめぐらせた。


檻に囲まれ眠りに落ちる。

そして夢の中で自分が何を知っていたのか理解する。


見えない範囲が大きい人ほど幸せそうで愛に守られている。

まねをして、気が付かないふりをしていた。

愛されると思ったからだ。


あなたは誰よりも愛していた。

人を愛したい孤独な魂。

もう人を愛さなくて良い。

もっと知らんぷりして良い。

もっと愛想悪くして良い。

もっと意地悪で良い。

怖いだろうか。そんなに周りに傷つけられたのに。


あなたは愛することが大好きだ。

あなたは自分の所有者ですらないのだから、自分をも愛する。

あなたのさらに外側にあなたの本当の愛がある、誰よりも優しい人。


𓂃◌𓈒𓏲𓆸

追記

たとえ孤独の果てにこの世を自ら去り

あなたはもう苦しまなくて良いから

代わりに私が恨もうと

悪魔が契約を持ち出しても

あなたは拒んで

来世を信じて転生するのだろう。