前回の記事の続き…

夫の中にもう一人の殺人犯みたいな悪い奴がいると思い込んだその日の夜のことだったと思う。この頃の記憶や時系列が曖昧すぎるんだけど、多分精神病棟に入院する前々日(初めての受診前日)の出来事だった気がする。

その頃になると、目をつぶっても脳内の思考や内側との会話が止まらなくなっていたので、睡眠はほとんど取れなくなっていた。

そのせいなのか

普段なら聞き取れない音(例えば家のピシピシ鳴る音とかものすごい遠くの音とか)が聞こえるようになっていた。唇にずっと何か張り付いて取れないような感覚や普段は末端冷え性で冷たいはずの手足が急に熱くなったりと、普段とは違う感覚にもなっていた。

寝る時間に一応ベットに横になってみるものの、私の脳内にはなぜだか、ジブリのラピュタの曲「君を乗せて」が流れていた。というか「ラピュタ」の世界観が気になってスマホで「君を乗せて」の曲を流してイヤホンでリピートして聴いてた気もする。

それで、また妄想が始まって私はラピュタに出てくるヒロインの女の子「シータ」と同じ境遇なのかもと思うようになった。

シータ家に代々伝わる「飛行石」=私の場合は本人すら知らなかったスピリチュアル能力を隠して生きてきたんだと思い込んだ。

それで、その封印してた力をもう隠さなくていいんだ、その能力を隠さずに活かしていいんだと思うようになっていた。私がジブリ作品の中で一番好きな作品が「ラピュタ」なのにも何か意味があるんだなんて思ったりもしていたかも。

ちなみに、私のおへその辺りって昔から押すといつも固い(普通の人は柔らかいらしい)んだけど、それが封印されたスピリチュアル能力=「石」なんだとその時は感じてた。

その固くなった石みたいなのが、少し前の記事でも書いたハク=「千と千尋の神隠し」に出てくる「龍」なんだって。

どうやら私の妄想にはジブリが大きく影響してるみたいだよね。

ちょっと話はそれるんだけど、

「隠れなくていい」っていうのは、その頃の私にとってのキーワードみたくなってて、この数日前に家族でディズニーランドに行った時に、あの夢の国で、なぜだかものすごい孤独を感じていた時があって。

その上、夫と喧嘩しちゃって、その時たまたまスティッチのアトラクションに入って、暗い中一人うつむいて泣いてた時があったのね。まぁ、よく考えたらこの時点でもうおかしい精神状態なんだろうけど。そしたら、そのアトラクションて急にこの曲がかかって↓

その中に

どんなに心細くても

隠れなくていい

っていう歌詞ががあって。

その言葉が孤独感に打ちひしがれていた私の心にダイレクトに入ってきたんだ。

それで、気づいたら号泣してた。

アトラクションを出てからも涙が止まらないでいたら、子ども達に「ママ恥ずかしいから泣き止んで！」ってめっちゃ怒られるくらいだったからめっちゃ泣いてたんだと思う。笑

それで、話戻すと

私は私のスピリチュアル能力をもう隠さなくていいんだ。その為にはまず「敵(=夫の中にいる悪者)をやっつけなくてはいけない！」みたいな心境になっていた。

そしてこれ↓が「君を乗せて」の歌詞なんだけど…

さぁ　出かけよう

ひときれのパン

ナイフ　ランプ

かばんに　詰め込んで

真夜中、家にあるラピュタに出てくるようなショルダーバックの中に、これから冒険に向かうために必要なアイテムを探し始めている自分がいた。

茶色のショルダーバックの中に、家にあったぶどうパン、子どものおもちゃのナイフ(←本物を入れなかった所を見ると、少し理性は働いていたのかなぁとも思うけど)、それから小型のランタン風ライトを入れた。

こんな妄想、普通の精神状態なら本気にするわけないのに。その時の私はすっかり「ラピュタ」の世界観に入り込んじゃってて。

でも、スピリチュアル・エマージェンシーについて書かれた下記の本には、安全な環境下で、この妄想の世界に入り込んで冒険する過程こそがスピリチュアルエマージェンシーの過程で必要なんだ…みたいなことも書かれていた。

そして、下の子(その時は下の子もスターシードで、しかもレインボーチルドレンでママを助けてくれる存在だと思い込んでた)が描いたクリスマスツリーの絵や文字が、何かの暗号なんだとも思い込んでて。

その絵を手がかりに、謎解きをしながら冒険に出る準備を進める自分がいた。その暗号を読み解いていくと、子ども達の通う小学校に行った方がいいというところまでは解読してる自分がいた。

でもその時、まだ少し理性か残っていたみたいで、こんな真夜中に学校に忍び込む勇気は出ないでいた。でも後になって思えば、私がその勇気を出さないでくれて良かった。

だって、それでそのまま家を出ていたら、確実に通報されて警察のお世話になっていたと思うから

そんなこんなで真夜中に家中をドタドタ歩き回って冒険に出る身支度をしていたら、心配した夫が私のいるリビングに下りて来る音がした。

私はその時、夫はもう完全に「敵」だと思い込んでいたもんだから、かばんに入れておいたおもちゃのナイフを取り出して、夫にナイフを向け「来るな！」と必死に叫んだ。ものすごく怖くて震えた声しか出なかったけど、できる限りの大きな声で。

そしたら、夫は慌てて急に土下座して「ごめんなさい」と謝ってきた。そして、今はどうにも出来ないと思った夫はまた自分の寝室に戻っていったようだった。

後で聞いた話だけど、この時、夫は前回の記事で私を正気に戻すために怒鳴りつけたことをすごく後悔したらしい。なぜなら、良かれと思ってとった行動で、私の症状が余計にひどくなったから。

それからも私は眠れず、ずっと内側との対話を続けていた。

そして、明け方近くになり、夫が二重人格者だという思い込み以上に受け入れがたい妄想(その時の私にとってはめっちゃ現実なんだが)が幕を開けることになる。

長くなったから今日はここまで。

次回の記事では、過去生のことを全て今世の自分自身のことだと受け取ったことで、加速していくスピリチュアル・エマージェンシーについて書いていこうと思う。

私のスピリチュアル・エマージェンシー体験…妄想「冒険へ出かける準備」