木曜担当の豊田です
今年の自分を1文字であらわすなら、「心」です。
「心」にクローズアップしてものごとを考える傾向が、
さらに強まった年でした。
さて、
今年もいろんな事件がありました。
家族間の事件、トラブルも目立ちました。
(文字にするのも辛いので具体的には書きません)
さまざまな事件とその背景などが明かされる中で、
特に強く感じるキーワードが
「機能不全家庭」。
家族の機能が健全でない家庭を指すと共に、
そんな環境で育った子供への悪影響が指摘されています。
機能不全家族の中で育つと、
自己愛や自尊心に欠けた大人に成長しやすいといわれます。
この言葉を知ったとき、
母子家庭や父子家庭はそれだけで機能不全?
母親が働いていると、機能不全なの?
などとも思ったのですが、
そうではないそうです。
ひとり親であっても、母親が働いていても、
「機能」が有効に働いていれば大丈夫。
むしろ、両親がいても機能不全な家庭が
少なくないとみられています。
機能不全家庭はかなり多いと言われていますが、
自覚がない場合がほとんどだそうです。
機能不全家庭で育った子供の特徴をいくつかあげてみます。
該当するものはありませんか?
□「良い子」または「問題のある子」を演じる
□自己愛が発達していない。
□ポジティブな自己イメージを持てない。
□キレやすい。怒り、不安、絶望の感情を抱きやすい。
□他人を信じることができない。
□人間関係に問題が発生しやすい。
□大人になって「機能不全家庭」を再現している。
機能不全家庭になる原因となる「親」の傾向には次のようなものが挙げられます。
□子供に対し、条件付きの愛情(無条件の愛でない)
□子供の気持ちを尊重しない。
□感情や考え方を押し付ける
□子供の内面を否定する
□親自身が社会と交流せず孤立している
□子供への虐待(精神・肉体)
□依存症(アルコール、その他)
子供を持つ人は、自分を振り返ってみましょう。
親の立場でもしかして該当するかもと思ったら、
もっと子供と話をして、
「気持ち」や「思い」を聞くことが大事です。
そして何より、無条件の愛を注ぐこと!
勉強ができなくても、
野球が下手でも、
運動会でビリでも、
音痴でも、
行動がのろくても、
「その子なり」を認めてあげることが大事です。
一方、
自分が育った家庭が機能不全かもしれず、
その影響がいまだに解消されずに“生きにくさ”を感じている人は、
アダルトチルドレンの疑いもあります。
傷つき泣いている子供時代の心(=インナーチャイルド)を、
今もって心の奥に抱えている可能性があります。
子供には、無条件の愛が一番の心の栄養。
でも、
心が栄養(愛情)不足のまま大人になってしまう人もいます。
そんな場合に、少しでも自分を癒す方法などについては、
また改めてアップします。
よいお年をお迎えください。