こんにちは、キャリア&マネー研究所 の上野やすみです。
今日はキャリアのお話。
私は大学卒業後、某デパートに就職し、
クレジットカード関連の仕事をしていました。
デパートなので、女性社員も多く、
責任ある立場を任されている人も多かった、というのが
入社を希望した理由でもあります。
私も入社3年目に本社へ移動し、営業店の売上分析、
運営指導などをして、やりがいを感じていました。
でも、バブル崩壊のあおりで、会社の業績もダウン。
本社の人員削減で、女性社員の多くは店舗に移動させられました。
私のいた部署も例外ではなく、それまで5人の女性でやっていた仕事を
私1人でやることに・・・
しかも、今までのような分析とか、指導というものではなく
取引先への支払・入金の伝票処理。
来る日も来る日も伝票書き
クレジット関連は取引の1つ1つの金額も大きく、
会社が扱うお金の半分を私1人が作る伝票で動かしていた!
という恐ろしい状態でした。
やりがいがあるといえばある仕事ですが、
当時の私は膨大な作業量に毎日泣きそうになりながら
夜遅くまで働いていました。
慣れてくれば早く終わるようにもなりましたが、
今度は同じことの繰り返しという単調さに嫌気がさしてきます。
もうこんな会社辞めたい・・・
そんな愚痴をこぼしたことも、何度もありました。
でも、転職して、もし意地悪な人がいたらどうしよう。
転職しても、今より良くなるとは限らないし、
お給料も下がるかもしれない。
ならば、がまんして毎日同じ作業を繰り返していれば
今のお給料は確保できるのだから、このままでいいか。
結局、辞める勇気などなく、そのまま仕事を続けました。
ちょうどこの頃が、先日ブログに書いた自分探しの真っ只中 、
先の見えない不安に悩んでいたときでした。
そんなある日、今の仕事の自己評価、今後やってみたい仕事
などを話す上司との面談がありました。
私はとにかく伝票書きから卒業したいと思い、
「別の部署へ移動したい」と話しました。
実際には特にやりたい仕事はなかったのですが・・・。
すると上司は、私のやる気の無さはすっかりお見通しで、
「逃げるのではなく、卒業しなさい」
と、こんこんと説教されました。
え~、私は今の仕事を散々やりつくしたのに、
まだ卒業しちゃいけないの?
言われた意味がすぐには理解できず、悶々とする日々。。。
でも、よくよく考えてみると、この仕事にはどんな意味があるのか、
もっと効率的にすすめるにはどうしたらいいか、
皆にとってメリットのある改善策はないか、
などなど、まだやっていないことがたくさんあることに
気付きました。
それから、新たな気持ちで仕事に取り組むことができ、
2年後には伝票書きを卒業させてもらい、
企画や予算作成などの仕事へ移ることができました。
そして、32歳のときに、自分のミッションが見え始めた頃 、
再び転職したいという気持ちになりました。
このときの私の心には、給料が下がったらイヤだなとか、
意地悪な人がいたらイヤだな、という気持ちはありませんでした。
不安よりも、新しいことにチャレンジしたい
という気持ちが勝っていました。
たとえ給料が下がっても、リスクをとってでも
新しい世界へ旅立つ希望でワクワクしていました。
転職したいけど、なかなか踏み切れない・・・
そんなときには、なぜ転職したいのか、
何が不安ですすめないのか、
立ち止まってじっくり考えてみてください。
今の職場がイヤだから、という逃げの姿勢だと
転職しても同じ問題にぶつかります。
給料が減ったらイヤだとか、
そういうことが気になるようだったら、
転職するには時期尚早。
まずは目の前の仕事にベストを尽くしてみましょう。
そこから未来へとつながっていきます。
給料なんか減ってもいい!
今よりも条件が悪くなってもかまわない!
押さえられないくらいに、そんな気持ちがあふれてきたら
「卒業していいよ」というサイン。
次のステージへ行く準備が整ったときです。
仕事って、自分を表現する舞台。
人や社会の役に立つことで、自分の存在意義を感じる場でも
あります。
幸せなキャリアライフを送るために・・・
私たちの周りにあふれている様々なメッセージを聞き逃さずに、
あせらず、一歩一歩夢に近づいていきたいですね。
これまでに書いたマネーコラムの中から
「自分らしく、夢を叶えるためのお金の使い方」
について書かれたものをピックアップしました。
スピリチュアル・マネーコラム
「自分らしいお金の使い方を見つけよう」