2022年の春前に苗を買いました。ですから今年で3年目になります。

鉢植えにしたのですが、春になって花が着いたものの、全て生理落果してしまいました。実をつけるにはまだまだ体力が足らなかったのでしょう。２年生木？ぐらいだったと思われます。

翌年の2023年は5月と7月の生理落果を乗り越え、さらに酷暑や台風や真冬の寒さを乗り越え、無事にその翌年、つまり今年2024年の2月下旬に収穫できました。早生品種なら年内に収穫できますが、「せとか」はかなり晩生な品種です。

木が小さいですから大きさも小ぶりです。一番大きなものでも直径6cmぐらいですね。

「柑橘の大トロ」と称されるように皮がとても薄く、小さくても中身はほとんど身です。薄皮まんじゅうならぬ薄皮みかん、ですよ、ホントに。わずかに1mm, 2mmぐらいでしょうか。

初めて結実したこともあり、そのうれしさ&欲から、木の大きさ=体力を考えずにこの通り実をつけ過ぎてしまいました。

その影響が5月に現れることになります。そう、「隔年結果」です。しかもド派手に。花着きはわずかに数輪、そのわずかな花、全てがあっという間に生理落果してしまいました。

ということで今年の収穫は悲しいかな、ゼロです。農家さんがいかにすごいのか、みかんだのいちごだの、栽培してみて初めて気が付かされます。安定して出荷することがどれほど難しいことなのかと。

毎年、台風やら気象災害で農作物に大きな被害が発生してしまいますが、そのニュースを見る度に心が痛みます。傷物でもいいですから少しでも出荷できないものかと思っていましたが、既にそのような活動をされている会社があるようです。まだ世間に周知されていませんが、大手スーパーが参入してくれたら良いのですが。

さて、今年の収穫が見込めないことが5月には判明してしまいましたので、その時点で鉢増しすることにしました。9号から一回り大きい10号にしました。

ここで無闇に大きな鉢に植替えて根周りに余裕が生まれると、木は「まだ成長できる」と判断して木を成長させる方に体力を使い、実をつけないそうです。

根が詰まって「もう成長できない」と判断すると、子孫を残す=実をつける方向に体力を使うそうです。これら全ての知識はYoutubeで習いました。農家さん直々のレクチャー、ありがとうございます。

鉢増しの影響か、それとも一つも着果していないからか、昨夏は全く発生しなかった夏芽が今年は派手に伸びました。おまけにこんな大きなトゲまで。

危ないのですぐに切りました。

一気に葉数が増えました。今年は来年に向けてしっかり体力をつけていただきましょう。

また今夏はなぜか、害虫=ハモグリガの影響もほとんどありませんでした。昨夏はマラソン乳剤、ベジフル乳剤を半月〜1ヶ月毎に交互に散布しましたが、今夏は一度も散布せずに終わりそうです。

ちなみに鉢を覆っているのは不織布で、コガネムシの侵入対策です。幼虫が鉢に入ったら最後、根を食べ尽くされます。かつ、その進行がほとんどわからない、樹勢が落ちて初めて気がつくという、最悪なヤツです。

残念ながら特効薬=ダイアジノンは柑橘に適用がないため使えませんので、物理的に侵入を妨害するしかありません。

そしてもう一つ、写真ではわかりづらいですが、根元に台所排水溝のネットを巻いています。これはカミキリムシ対策です。

昨年、ゴマダラカミキリムシが葉に付いているところを運良く見つけ排除し、その後特に大事に至らなかったのですが、コイツに木の中に卵を産みつけられると、木の中から食害されます。幼虫は別名、テッボウ虫とも呼ばれています。

幹に小さな穴が開いていて、そこにオガクズが付着していたら食害されている証拠です。木の根元の方に卵を産みつけるそうなので、根元から10cmぐらいまでをネットで覆っています。

みかんはゴマダラカミキリムシの食樹らしいので、葉が食べられてしまうのは仕方がないとして、卵を産みつけるのだけはカンベンして欲しいと思っています。

2024/10/18

葉が黄変してきました。ちょっとヤナ感じです。これまでこんなに黄変したことは記憶にないです。進行が止まるとよいのですが。

2024/10/19

なんか葉っぱが丸まってるなー、とよく見たらアゲハの幼虫(ですよね、たぶん)じゃないですか！　ここまで大きくなるまで全く気がつきませんでした。

君には全く罪はないのだけれど、補殺してしまいました。合掌。

「せとか」栽培中