集まったお客さんの数は決して多いとはいえないけれど
あえて大げさな告知もしない中で
今夜のステージに集まったのはまぎれもなく
本当にSPIRAL-JAPの音楽を愛し続けた人たち。
初期からずっと応援しつづけたファンや
平日にもかかわらず、遠方から駆けつけた人の姿もあった。
いきなり、余談。
SPIRAL-JAPのファンは
一番目の出演者に間に合うよう会場に到着する人が多いという。
彼らの出番が最後だとわかっていても。
仕事などの都合で途中から来た時も
外でお茶して時間をつぶすようなことはせず
フロアで観れる限りの出演者のステージを観てる。
そんな姿を、わたしは何度も目撃してひそかに感心してた。
目当てのバンドだけでなく
イベントすべてをしっかり見届けようとする姿を
「僕らのファンは偉いんです」と
以前、ボーカル・中小路昌和はうれしそうに話していた。
言った本人が覚えているかどうか怪しいくらい
何気ない会話の1頁。
そんなこんなで、ROOTER×2。
途中のMCで彼は言った。
「久々にSPIRAL-JAPらしいライヴ」にしたい。
「恋愛の曲がないSET LIST」だと。
路地裏サウンドバック、LEVEL7、倒錯のロンド・・etc
初期~中期のアルバムからの選曲が目立つ選曲。
SPIRAL-JAPにひとり残ったボーカリスト・中小路昌和が
この日来てくれるファンの為に考えたセットリスト。
こんな時だからこそ、歌詞を聴かせたい曲、
みんなで腕を振り上げて笑顔になりたい曲、
いろんな想いがつまった曲たち。
ずっと応援してくれたファンひとりひとりの胸に刻まれている
その曲にまつわる思い出。
その人だけの宝物。
「大事に胸にしまって、一年待っててね」
っていうこーじさんの気持ちが
伝わる選曲だったように思います。
個人的には、
『霧の深い夜に』を一曲目に選んでくれたことが
とてもうれしかった。
~意味もなく相手もなく憂いたらメロディが残った
歌にしよう ~
混沌と葛藤と混乱の中過ぎてゆく時間。
日本という国の中でも、
個人的な身近なことも、
いろんなことがあって・・
苦しみや悲しみや痛みの中でも
うれしかったり、たのしかったり、
幸せだったり、きゅんとする瞬間だったり、が
確かに存在する。
それが生きてるってことだと思う。
そんな感情を言葉にする人、写真にする人、絵にする人、
色々あるなかで
ミュージシャンは歌にしよう。って。
一年間の活動休止をする前に
そう唄ってくれたSPIRAL-JAPが
私は好きです。
前半はちょっと声が出てなくて
こーじさん体調悪い?って心配だったりしたけど
後半はノッてきてたね♪
I'LL BE THERE~ラズベリーのあたり
ゾクゾクするほどかっこよかった。
アンコール。
「必ず逢いにきます。約束します。バイバイ!!」
『ANGEL』での笑顔が本当に素敵だった。
約束ですよ?
1年後。2012年4月26日に
今よりもーーーっっっと素敵な笑顔で
SPIRAL-JAPに逢える日を楽しみにしています。
ありがとうございました。
【SET LIST】
霧の深い夜に
デイジー
-MC -
ヘルス嬢のチョコレート
NEW AGE
Happy Go Lucky
-MC -
I'll be there
ラズベリー
リンツン・ブラボ
-MC-
$箱CHERRY
-MC-
FINE
-encore-
ANGEL
REPORT WRITER / Rain