2011年4月26日。
SPIRAL-JAP 活動休止前 ラストライヴ。

集まったお客さんの数は決して多いとはいえないけれど
あえて大げさな告知もしない中で
今夜のステージに集まったのはまぎれもなく
本当にSPIRAL-JAPの音楽を愛し続けた人たち。

初期からずっと応援しつづけたファンや
平日にもかかわらず、遠方から駆けつけた人の姿もあった。

いきなり、余談。
SPIRAL-JAPのファンは
一番目の出演者に間に合うよう会場に到着する人が多いという。

彼らの出番が最後だとわかっていても。
仕事などの都合で途中から来た時も
外でお茶して時間をつぶすようなことはせず
フロアで観れる限りの出演者のステージを観てる。
そんな姿を、わたしは何度も目撃してひそかに感心してた。

目当てのバンドだけでなく
イベントすべてをしっかり見届けようとする姿を
「僕らのファンは偉いんです」と
以前、ボーカル・中小路昌和はうれしそうに話していた。

言った本人が覚えているかどうか怪しいくらい
何気ない会話の1頁。

そんなこんなで、ROOTER×2。

途中のMCで彼は言った。
「久々にSPIRAL-JAPらしいライヴ」にしたい。
「恋愛の曲がないSET LIST」だと。

路地裏サウンドバック、LEVEL7、倒錯のロンド・・etc
初期~中期のアルバムからの選曲が目立つ選曲。

SPIRAL-JAPにひとり残ったボーカリスト・中小路昌和が
この日来てくれるファンの為に考えたセットリスト。

こんな時だからこそ、歌詞を聴かせたい曲、
みんなで腕を振り上げて笑顔になりたい曲、
いろんな想いがつまった曲たち。

ずっと応援してくれたファンひとりひとりの胸に刻まれている
その曲にまつわる思い出。
その人だけの宝物。
「大事に胸にしまって、一年待っててね」
っていうこーじさんの気持ちが
伝わる選曲だったように思います。

個人的には、
『霧の深い夜に』を一曲目に選んでくれたことが
とてもうれしかった。

~意味もなく相手もなく憂いたらメロディが残った
歌にしよう ~

混沌と葛藤と混乱の中過ぎてゆく時間。
日本という国の中でも、
個人的な身近なことも、
いろんなことがあって・・

苦しみや悲しみや痛みの中でも
うれしかったり、たのしかったり、
幸せだったり、きゅんとする瞬間だったり、が
確かに存在する。
それが生きてるってことだと思う。

そんな感情を言葉にする人、写真にする人、絵にする人、
色々あるなかで
ミュージシャンは歌にしよう。って。

一年間の活動休止をする前に
そう唄ってくれたSPIRAL-JAPが
私は好きです。

前半はちょっと声が出てなくて
こーじさん体調悪い?って心配だったりしたけど
後半はノッてきてたね♪

I'LL BE THERE~ラズベリーのあたり
ゾクゾクするほどかっこよかった。

アンコール。


「必ず逢いにきます。約束します。バイバイ!!」
『ANGEL』での笑顔が本当に素敵だった。

約束ですよ?
1年後。2012年4月26日に
今よりもーーーっっっと素敵な笑顔で
SPIRAL-JAPに逢える日を楽しみにしています。

ありがとうございました。

【SET LIST】

霧の深い夜に
デイジー
-MC -
ヘルス嬢のチョコレート
NEW AGE
Happy Go Lucky
-MC -
I'll be there
ラズベリー
リンツン・ブラボ
-MC-
$箱CHERRY
-MC-
FINE

-encore-
ANGEL


REPORT WRITER / Rain

「僕は僕の出来ることをやる」


何ともこーじさんらしい。


そんなこーじさんの思いで実現した今回のチャリティーライブ。


賛同したミュージシャン達が集まった温かいイベント。


今回はアコースティックライブ。


ほのぼのした雰囲気で始まった。


SPIRAL-JAPのアコースティックって意外としっくりくるんだよね。


1-あいにくの雨で


2-I'll be there


3-窓辺にて


4-デイジー


5-FINE


こーじさんの綴る言葉とメロディーは、どんな風に形を変えようも胸に響く。


きっとそれは、SPIRAL-JAPが遂げてきた変化にも決して揺らぐことがない、強さと弱さを兼ね備えたこーじさんの信念の表れだと思う。


目の前の現実と逃げずに向き合おう。


思いはそれぞれ。


でも。


思いの先は皆一つ。


会場に集まったたくさんの人達、思いや言葉がj共鳴して胸が熱くなりました。


4月26日をライブを最後にSPIRAL-JAPは一年間の活動休止。


単刀直入に、ただ寂しい。


私の「全て」だとは言わない。


でもSPIRAL-JAPは私の一部。


そんな思いを再確認させてもらったライブでした。


2011.4.11 BACK BEAT REPORT WRITER / Bambi

10/21以来、約1ヶ月半ぶりのSPIRAL-JAP。

bassのKZさん脱退後の初ライブ。


最初に楽器隊3人が登場。そのあとでこーじさん。

サポートメンバー含め、全員メガネ男子!!(もしや、わざと統一した?笑)

こーじさん、なんだかいつもと雰囲気が違う。


突き刺さるような鋭さがないよ?


ニコニコしてる(^-^)



1.敢えてジレンマ



アレンジのことはよくわからないけど、ギターが以前より鮮やかに聴こえる。

そっか。KZさんの音がそれだけ重く強く響いてたんだ。

・・居なくなって改めて気づくこと。


特にメンバーの紹介もないまま、立て続けに。


2.Little baby


えー。。やたらとこーじさんと目が合う気がするんですけどぉ。

今まで意識してなかったけど照れるもんですね(^-^)

KZさんが居ない分、自分がこーじさんばっかり見てるんだもの。

当たり前かぁ。



-MC-


やたらと明るいテンションで話すギターの方の隣で、アンプの上にこれ見よがしに飾っていたプレゼントの花籠を

無言で抱えるこーじさん(笑)なんだか楽しい雰囲気~

で、「次の曲いきまーす!!」


3.虹の根っこ


お、ソウキマシタカ(にやり)

“新生”SPIRAL-JAP初ライヴの選曲として、これをもってくるこーじさんの覚悟というか…

うまい言葉が浮かばないけれど。

~悲しみを背に、強さを胸に~


歌詞がいい具合に心情にリンクするところも含めて。カッコイイな、と思いました。

KZさんが歌っていたパートを、こーじさんが微妙に声色を変えて歌う部分も好き。



ドラム&ベースがステージから居なくなり、アコースティックでギターとこーじさんのふたり。

MOJOの改装などなど、短いMCのあとで。


4.あいにくの雨で


クラシカルな形のガイコツマイクを、手のひらで包み込むように持ち、座って唄うこーじさんはとても素敵で

しばし見とれる。

しっとりと。

艶やかに。

肌に沁み込む雨のように。心に浸透してく…切なく歌い上げる声はやわらかで

聴き惚れる。


-MC-



「先々日、弟の結婚式が行われまして・・(会場、拍手)」


どんな良い話が聞けるのかと引き込まれていたら。


…笑いにもっていくんかーい!!(笑)

「曲数が足りないんです」と、やたらとのんびりしゃべるふたり。


「まだしゃべりますよ?」と、再び笑いを誘うこーじさん。


噛み合ってるんだか居ないんだか・・(笑)


10分近くMCすることもそんなにないと思うので


レアでしたね♪


5.デイジー



MCでのいい感じの波に乗って


軽快なリズムで、お客さんは笑顔で手拍子。


-MC-


メンバー紹介。


ギターさんは本当におもしろいおしゃべりをするヒトで。


ドラムのひろさん登場シーンで笑いを取り。


「ハイ、次ベース~」


とシゲくんを呼び寄せ。


ここでもまた微妙に笑いを取り。


実に良い雰囲気。


こーじさんがギターさんに言った、


「俺、君といるとテンパらないわぁ」の一言がウケました♪


6.ルーズマイデイズ


7.リンツン・プラボ


アップテンポが続き、会場の空気もあったまったところで。


-MC-


一言一句は覚えていませんが。

「ステージの上で何かを言っていくしか方法がないので」


「それ以外のことで判断されるべきではないと思うし」

「ステージの上でこれからも何か発信し続けていけるように


これから先もがんばっていきたいなと思ってます」


目の前にいる人たちへまっすぐに伝わるよう、コトバに気をつけながら…


まるで決意表明のようなこーじさんの力強い想い。

「応援していただけるなら、応援して頂きたいと思います」



強制はしないですが、と前置きするところが

わたしが(短い期間でしかないけれど)見てきたこーじさんそのままで、


フッと笑みがこぼれた。

最後の2曲は。

8.窓辺にて


9.I'LL BE THERE


ライヴが決まったとHPで告知があり


RADIOのWEB配信でこーじさんの元気な姿を見ても、


きっとみんなどこかで不安はあったんだと思う。

新しいSPIRAL-JAPの音のカタチ。

そんなファンの想いを受け止めるような選曲でした。


KZさんがいるSPIRAL-JAPが当たり前だと思ってた。


その場所に聴き慣れた音が居ない寂しさは


やっぱりあるけれど。

驚くほど、今のカタチを自然に受け入れている自分がいた。

10月21日の…あの夜と同じ位置で、


“いつもの場所”で


マイクを持って唄うこーじさんの姿は。

『SPIRAL-JAP』は。

以前より、ずっと素敵でした。


ライヴが終わって、物販に置かれた


何も書いてない真新しいノート。

気持ちが伝わればいいな、とこーじさんが選んだ手段は



アンケートではなくて、ノート。


書きたい人だけが感想を書く場所。

まるで中学生の交換日記のように。


心を通わせるツール。

いつかこれがいっぱいになって、新しいノートができるのか


違うカタチになってゆくのか


まだわからないけど…

「次」があると信じられるから、楽しみに待ってます(^-^)

ありがとうございました♪


2010 12/14 京都MOJO REPORT WRITER/rain