ザイアンスの接触理論 応用
ザイアンスの法則(接触理論)
1、人は知らない相手には攻撃的、冷淡になる。
2、人は相手に会えば会うほど好意を持つ。
3、人は相手の人間的側面を知った時に好意を持つ。
このザイアンスの法則を使い、実験をしてみようと思う。
この実験を使うには2番の方法が実用的と思われる。
2番の方法は、ザイアンスの好意の単なる接触理論に近いものを選んだ結果だ。
ザイアンスの好意の単なる接触理論とは、ある人を何回も見ると、ただ何度も顔を見たということだけで、そのひとに好意を持つようになる。
ただこれだけの根拠だが、これから実験の方法を説明しよう。
まずは、異性に意識されるところから始める。では、どのように意識されるようにすればいいのか?
それは、自分の存在を異性に意識させることだ。どのような方法でもいいが、あまり怪しまれる行為や犯罪につながる行為はしない方がいいだろう。
では、どのような行動をとればいいのかというと実に簡単なことで異性に「好きになってもいいですか?」と尋ねるだけである。
こうすることで初めは「なんだこいつ」「きもい」などと思われがちなのだがここに漬け込むことがキーポイントになってくるのだ。
「こいつきもい」などという言葉は、きもいと思う対象がいなければこのようなことを思うことができない。こうやって意識させていく中でザイアンスの好意の単なる接触理論が使える。先にも書いた通り、ある人を何回も見ると、ただ何度も顔を見たということだけで、そのひとに好意を持つようになる。ザイアンスはこの実験を写真などの画像で行ったものだが私がやるのは画像ではなく、実際にその人に会って確かめるものだ。だが、ここでいくつかの障害がある。まず1つは、被験者がいなければ何も始まらないことである。
もう一つは仮に被験者がいたとしてもその人の意思にかかわってくる問題でもあり、一生かかってもこの実験が成功しない場合がある。
さらに意識をさせたいのなら、女性の母性をくすぐればよいと思われる。これはザイアンスの法則で言うと3番目のことに近いことである。女性の母性をくすぐるのは退行によるものではなく、人間の弱さを知った時である。自分の弱さをさらけ出すのも一つの手ではある。あまり自分をさらけ出すのもよくないが、少しくらいならいいスパイスになり得るかもしれない。この実験はザイアンスに関係のないことだが被験者をアニマとして思うこともたいせつになってくる。アニマとは男性の中の、無意識下に抑圧したもの、劣等なもの、と結びつく場合が多く、多くの場合、劣等機能と結びつく場合が多いようだ。
例えば、思考型の男性の場合、劣等機能である「感情」と結びついてアニマが現れる。
アニマは女性的元型で、女性の姿で現れる場合が多いようですが、必ずしもそうだとはいえず、「ムードある音楽」であるとか、「白鳥の乙女」などの動物の姿で現れる場合もある。
この「アニマ」は現実世界において投影されることもある。
孤高に社会に対して戦う男性に「私だけは信じています」と囁くことで、百万力以上のものを与えるアニマもあれば、
社会の成功者に「ウインク」のみで、破滅への道に至らせるアニマもある。
また、いわゆるお堅い人が、娼婦のような女性に溺れることもあるし、好色家の人が、清楚な乙女に心奪われることもある。
このような例を考える場合、容易に「補償作用」を感じ取れるはず。
自分に足りないものを「アニマ」に見出し、それに惹かれる。
しかしながら、この「アニマ」に単に溺れるのではなく、自身の欠損を認識し、それを開発しようとする時、人はより統合性の高い人格に成長する可能性を得るのではないか?
逆に、自身の内面との対決を避け、「アニマ」に溺れるのみでは、いい結果は得られないような気がするのだが・・・