香港・マカオ(2017.5.8~5.9)

 

 ”バンジージャンプ”のお話です。
私は当時看護師2年目で、海外にとても興味を持っていました。どうせなら目的を持って行きたいと思っていて、私のやりたいことリストから抜擢されました。
 且つ「どうせやるなら世界一やろ」と、マカオタワーを選択しました。高さ233mでフリーフォール時間は約6秒間。1回のジャンプで当時価格6万円。(年々価格高騰傾向にあるようです)
 マカオまでは、香港から船で入国するのが一般的で、同じ方法で入国しました。下船後はタクシーを利用し、マカオタワーへ到着。見上げると予想通りのタワーで、特別驚くことなくタワー内へ入りました。エレベーターで61階のデッキまで上がると、これまで経験した芸能人の写真がずらり。「あ、この人が飛んでるなら私も飛べるな」と、どこからともない自信が沸いてチェックインとなりました。

 

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ビクトリアピーク

 

 

 そういえば今ではしなくなりましたが、ひとり旅行を始めた時からよく前日に遺書のような手紙を家族や友達に宛てて書いていたことがありました。手紙を書いていると、ふと自分の気持ちに気がつくことがあります。後悔したことや感謝の気持ちを綴る中で、日ごろから気持ちを伝えるって凄く大事やなと実感するんです。内科病棟で終末期の患者さんと関わることもあったからなのか、今の時間を大事にしたいなと思うようになりました。今回もふとそんなことを思い出しました。

 

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 チェックイン後はスムーズに進んでいきます。一通りの装備が終わると、あとは順番待ち。ドキドキしながら前の人のジャンプを見学します。順番の列が縮まるにつれて、高さ233mの展望が露わになり、景色や風、リールのこすれる音が恐怖心を煽ります。いよいよ自分の番になり、動画撮影開始。ひきつる顔に笑顔を作る。足に金具が装着され身動きが取れないまま、じりじりとジャンプ台へ移動します。1cmでも前へ出ると金具の重みと共に落下しそうになるのを堪えながら、気持ちを落ち着かせようとする。恐怖心と好奇心が相まって、心拍数が上昇するのを実感する。体ががちがち震え、頭と体が付いていかない。それでも考える間もなくカウントダウンが開始し、3秒後には足の金具に引っ張られるように重力に従い急降下…。

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 声にならない声で叫んだ気がします。それでも1秒後には「自殺する人ってこんな感じなんかなあ」と想像する余裕ができ、ふと周りを見渡してみると視界に景色がいっぱい広がっていて、ミニマムな街に自分が飛び込んでいくようでした。6秒のフリーフォールを終えた瞬間、頭に急激に血が上ったけどすぐに解消しました。あとは景色を楽しみながらタワー下で回収されます。

 

 

 ジャンプ後、下で見学していたインド人ファミリーに「良いジャンプだった」と称賛され、満足なジャンプができたと実感しました。まだ地上へ降りても心拍が高ぶっていて、興奮が冷めきらない状態でしたが、目的を達成できたことにとても満足できた旅となりました。

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香港で20時~開催される光のショーを眺める

 

 

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