蒼は青春に似て心遊びて揺れる

なぜ、蒼い後悔は大人を拒む

救いの遊戯は愛の狼狽に誠意を語れない

 

酔っているの

その一言に僕の愛は舗道を跳ねる雨になり

心乱す旋律が酔歌の夢に堕ちるが如く

何もない路傍に答えを捜す

 

長い髪を結った横顔が僕の脳裏に爪あとを残し

夕暮れ迫るこの都会に愛滲むタトゥーを刻む

 

どうしたら良い

行かないで欲しい

未練は愛を越え空に永久の情熱が僕を誘う

 

細い肩の傷跡

僕に見せた貴女の真意を奪えず

この大都会の罪深い水面を懺悔で揺らす

 

もう一度五月雨の雨音を今聴かせて

もう迷いはしない

貴女の傷を包むことが出来たろう

 

黄昏迫るこの街にはびこると言う

過去を愛する男

それは女の影に命を与える愚かな男のノスタルジー

 

どうか行かないで

今日も僕は独り貴女の長い髪を追いかける