果てに見るもの


ならばいっそ
この想ひを抱きしめたまま
深く 深く潜っていこうか
海の果ての果てまで泳ぎ
海の底の底まで潜り
ぽっかりと口をあける暗いその淵まで
きっとそこは 冷たいのだろうか
きっとそこは 凍えるのだろうか
その淵から この想ひを投げ込んで
あたしは その淵でそっと
永い眠りにつこう
もう誰も あたしを起こさない その場所で