仕事のあと東京駅へ向かう


最近は休みの前の日に帰省している。

案外時間に余裕があるし

思ったより着くのが遅くならないし

次の日とってもゆっくりできるから!


準備や荷物を持っての出社も思ったより大変ではなかった。


今回窓側の席が取れたから夕焼けをのんびり眺めながら北上した。


関東に出てきて何十年も経つのに、今日初めて気がついたことがあった!


東北新幹線から富士山が見えるとは


夕暮れに浮かび上がるシルエットに釘付けだった。





驚いたのがその大きさ。

我が家の方が距離は近いはずなのに全然違う!


沈む夕日との位置も違うのがなんだか新鮮で、不思議な感覚だった。


わたしに懐いている野良猫が他の人に可愛がられてるのを目撃したような気分?



日が沈んだあとのグラデーションが広い関東平野に広がってとてもきれいだった。

富士山はしばらく眺めることができた。戸田や大宮でも見られるとは知らなかった!(たしかにふじみ野市という地名もあるもんなぁ)




そんな夕暮れ空を眺めていたら、3月に旅した道東の景色が蘇ってきた。




薄いピンク色から水色のグラデーション。。。


オホーツク海に面した雪原にぽつりと立ち、不思議な淡い色に包まれていた時のあの感覚。



遠い昔のよう。。。






2023年の幕開けは地の底に落ちたような気分だった。


感覚も鈍ってよく分からないような無気力感



なんでこうなってしまったんだろう。自業自得なのにどこで間違えたのか?


2022年大きなエネルギーを動かしいろいろなことに挑戦しさらに拡大かといった矢先に派手に転んでしまった。 

すべてを失ったような感覚だった。



今思えば大げさだなぁとも思うけど、その時のわたしには八方塞がりとしか思えなかった。


そんな時に出会った一冊の本。

極北に暮らす写真家の、何気ない日常が綴られたエッセイ。





著者、星野道夫さんは若くしてこの世を去った。でも彼の紡いだ言葉たちからは溢れるほどの生命の熱を感じた。

メッセージだとか、何かの意図とかではない。

ただ、そこに在る、感じているだけ。

ジャッジのないまっすぐな言葉が深く染み込んでくるのだった。


何度も何度も繰り返し読んだ。


極寒の地で暮らすからこそ感じる暖かさ。

文章から伝わるその暖かさに無感覚だった心が少しずつ溶かされ、緩んだ。


星野さんの文章に慰められていた。





そのうちに望むことを思い出した。




"流氷が見たい"


ずっと前からいつかは見たいと思いながら計画すら立ててなかった。



冬の極北の大地とはどんな感じだろう

マイナス何十度の空気は…



そんなことを思いながらGoogleマップで北海道を眺めていたら、紋別という町が目に入った。


海沿いに朝日が眺められるホテルがあるらしい。



そこから旅に出ることが決まるまでとてつもなく早かった。

ちょうど冬休みで連休が作れたこと

いつもの友に声をかけたら即OKが出たこと

部屋が残り1部屋だったのにすべりこめたこと


なぜ紋別にしたのかよく覚えていないくらい、あっという間に決まった。


久しぶりに自分のパワーを思い出したことと、楽しみな予定ができたことが嬉しかった。

1月下旬のことだった。