なんでジャズミュージシャンは楽譜を見ないの?
レッスンやメール等で実際に頂いた質問にお答えする形でブログを書いております。
実際に頂いた質問はこちら。
http://ameblo.jp/spiceongakuhonpo/entry-10771874530.html
前回は「ジャズって何?」について書かせて頂きました。
今回は「なんでジャズミュージシャンは楽譜を見ないの?」
についてお答え致します。
なんでジャズミュージシャンは楽譜を見ないかというと、もちろん暗譜しているからです。
でも曲のすべてを暗譜しているのではありません。
---おおよそのメロディーとコード進行を暗譜しているのです。
メロディーは、確実に弾かなくてもいいんです。なんとなくでいいんです。むしろ、少しアレンジして弾く事の方が多いくらいです。なので「おおよそのメロディー」。
次にコード進行ですが、ジャズのスタンダードと呼ばれる曲のほとんどが32小節で作られています。
その32小節を、同じようなメロディーや同じようなコード進行のグループを見つけ、グループ分けするんです。
A-A-B-A(ほとんどが各セクション8小節)
A-B(ほとんどが各セクション16小節)
というように。
ほとんどの方が聞いた事はあるであろう曲を例にすると、
「A列車で行こう」は、A-A-B-A
「星に願いを」も、A-A-B-A
「ムーン・リバー」は、A-B
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」も、A-B
実際に聞いて頂けるとすぐわかると思います。
となると、A-A-B-Aの曲でしたら、覚えるのは16小節でいいですよね?
A-Bの進行の曲のほとんどは、Bの部分の半分以上はAと同じです。つまりA-Bの曲だったら、覚えるのは24小節前後です。
ジャズミュージシャンは曲のすべてを暗譜しているのではなく、必要最低限のおおよそのメロディーと、必要最低限のコード進行を覚えているんです。
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