大変、たいへん、ごぶさたいたしております。
書こう書こうと思っても、なかなか筆の進まぬ三十路かな。

この空白期間にも何度かはデートしたりコンパに行ったりもしました。
二度目のデートジンクスをきっちり守って連絡が無くなった年下君や、
結婚を前提に私のメアドを聞いてきた年下君もおりました。
(あまりに結婚相手としては色々と不適合の為、あえなくさよならです)

そして、長年邁進してきましたデザインのお仕事を捨てる形になってしまいましたが、「事務」してます。
とある会社に派遣され、デザイナーから徐々にシフトしていき、現在は完全なる事務です。
こんなの話が違う!辞めます、・・・でもやっぱり辞めるの辞めます、なんてやり取りもありましたが。
ADC年鑑読みながら絶望感と閃きとの間をザブザブ泳いでいた頃を思い出す事もあります。その商品に対して求められる最大の美について考えていた日々が懐かしくもあります。
イラレやフォトショで脳内を表現するより、エクセルやパワポでごく一部の人たちが便利だと思う程度の物を作ったり申請書書きまくりなのが現在の仕事。
こんなに年くってから自分の専門を捨ててしまう葛藤もあります。
だからこそ、上司には多くを望んでしまい、悲しい気持ちになったりも。

なかなかうまくいきません。
初めてやることが多くてなかなか信用も得られません。
ちょっと前まではデザイナーだったんだもーん
ってのどまで出かかってぐっと飲み込んで「遅くなってすみません」。

新しい道を進みはじめたばかり。
目下の目標は完璧な議事録書く事。
時々そんな自分を冷静に見てる自分がいて、後戻りさせようとする事もあります。
そんな時はこれもキャリアの一つだと思って、とりあえずは立派な議事録係&事務目指してがんばってます。

ちょっと久しぶりのアメブロなのでオチがまとまらずすみません。
フェリー往復4泊6日 北海道観光4泊5日
ほぼ同じ日数しか観光できずに帰ってきたのには訳があります。

出発日当日、携帯電話に派遣会社から着信があることに気付きました。まさかとは思いつつも電話を掛けてみるとやはりお仕事紹介。しかも私がまさに望んでいたような規模の会社とお仕事が!
情けないことですが第一線でデザインをすることに限界を感じ、アシスト的なポジションを探していました。
運良く10日ほどは待っていただけることになり、北海道半周を残し帰ってきた次第です。

かくしてその会社は受かり、あとは就業日を待つだけです。
そして後輩君とも今週末はデートですドキドキ

早めに切り上げて帰ってきはしましたが、最終日の旭川→千歳はものすごい豪雨台風。例年なら雪が降り積もっていてもおかしくはありません。10月中旬には雪が降る富良野ですら、大した防寒着は不要でした。現地の方達は「異常だよ」って驚いていました。こういう気象状況の時って何か起こるものですよね。もし最終日に半周で帰る予定もなく旭川から東に走っていたらサロマ湖あたりにいたかと思うと…。
社会に出てから十数年、普通のOLさんなら貯金はガッチリお金あったりして、飛行機で北海道までひとっ飛び飛行機して、現地でゆったり観光するんでしょうねー。
なのにあたくしったら暇はあるけどお金は無い、いったい何年働いてるんだってぐらい貯金がありません。そんな自分にピッタリプランは、ズバリ船船です!!
フェリーです。
愛車といっしょにめぐる北海道を夢見て、思い立ったが吉日に翌日のチケットを取ってしまいました。
金額的には飛行機より高いかもしれませんが、北海道にいられるだけいてやろうと目論む私には現地のレンタカー代が大きく感じるのです。しかも人生初めての一人旅、寂しさに負けちゃうかもしょぼん。。。
なんてしおらしいことも感じておりましたが。
とにもかくにも11月初旬に名古屋港から苫小牧へ向けて出発いたしました。

想像の中では、とにかく過酷な状況を思い描いてましたが、フェリーは至極快適!大浴場や豪華なビュッフェ、寝台の中の個人用テレビ…などなど何の退屈もなく。
下調べゼロ、宿の予約ナシ、と、ともかく行き当たりばったりで、苫小牧に着くちょっと前に左回りに観光しようと決めたぐらいアバウトな旅行です。いつも自分の立てた計画にがんじがらめになるタイプなので、一人旅の時ぐらいは行きたい時に行きたい場所に行くことに。

北海道は雪雪もなく、なんならポカポカ晴れしております。

1日目:苫小牧→支笏湖→地球岬→大沼公園(Y.H泊)
2日目:函館→島牧(Y.H泊)
3日目:小樽→札幌(Y.H泊)
4日目:富良野→美瑛(Y.H泊)
5日目:旭川→千歳→苫小牧(フェリー船内泊)

走行距離は5日間トータル1400km。とはいえ北海道の道路は走りやすい!まるで高速道路のよう。ついつい速度オーバーをしてしまいます(大幅に)。だからこそでしょうか、どこに行っても「取り締まりには気をつけて」と忠告をいただきました。運良く1か所にしか出くわしませんでしたが、対向車のパッシングで何とか気付き難を逃れました。。。しかし、想像以上に北海道のドライバーはアグレッシブ爆弾で、札幌では二度と運転したくないと心に誓うのでした。
でも、やはり圧倒的な風景は目を見張るほど美しく、観光地のココ、というより車で通りがかる漁村の風景などの日常的な美しさや、私の大好きなアンドリュー・ワイエスの絵を実写したような風景にしばし車を停めて見とれていました。一人旅だからこそできますよねー。
やはり女性の一人旅は噂で聞いていた通り敬遠されユースホステルを活用しました。当日の予約にも関わらず(危険な橋を渡っていますよねガーン)快く泊めていただいたり。ユース初体験でしたが、ホテルとは違うんだということを頭に叩き込んでおいたほうがいいとは思いました。(食事が知らない者同士ピッタリ隣り合わせというのに少々驚き)
帰りのフェリーは低気圧接近のため大荒れ波でしたが、あえて同じほど大荒れのお風呂を楽しむ余裕すら身につけて帰ってきたのでしたにひひ
今までの人生で何度か迎えたターニングポイントですが、また自ら招いてしまいました。
仕事辞めただけですがあせる
やはり数年先、今の会社に居続けたとした自分の姿に寒気を覚えたら変わり時ですよね。上司を小馬鹿にしながら会社の不満ばかりを昼休憩で同僚と愚痴り合い、変化の乏しい日常を全ての元凶に感じてしまう…ダウン

「みんなそうなの。そのぐらいのことみんな耐えてるの。自分が変えていけばいいじゃない。」
分かってます。でも、前に進まないと後ろに下がっちゃうじゃない!
この頃の自分は、前に進む=会社を変わる、以外には考えられなくなってしまったのです。
それが正解なのか不正解なのかは分かりませんが、とにかくまだかろうじて花が咲かせられるのに根付いたまま腐ってゆくようで、たまらなく不安で。

会社を辞めた時点では次の会社も決まらず、空いた時間に何をするかも決めていませんでした。
なまった体とたるんだ精神ともてあます時間の使い道。。。

そうだ、北海道いこうロケット

ってことで、頭の片隅にはあったものの実現にはほど遠いような北海道ひとり旅を実現すべく、姉から5年前の北海道のガイドブック(やる気あるんかいパンチ!)を借り、ユースホステルの本を買い、北海道までどうやって行くか、北海道をどうやってめぐるかぼんやりと考えながら有給を消化していました。

すいませんが続きます。
またまたご無沙汰しております。

先日のディスココンパキラキラから3週間、後輩君とは細々とほぼ毎日メールしたり電話がかかってきたり。
いままでこんなに年下のコとメールしたり電話したりしたことがないので、ちょっとドキドキドキドキです。
いつもなら、絵文字満載の男なんてっパンチ!とかって偏見に満ちているところですが、さすがに6つも下では私も負けじと絵文字満載です。なんだかやらしい年増の女みたい…
なんどかやりとりし、何度か電話で話し、少しずつ段々と気になる点が例の如く湧いてきました。
ちょっと軽い感じなのです。27歳だからなのかそれが後輩君自身そのものなのか、はたまた作戦なのかはよく分かりません。
「風邪引いて予定を断ってたら暇になっちゃったー」ってメールされてもオネーサン「ハイハーイ音譜」って遊んであげるわけにはいかないのよ?
「今友達待ってるとこ」「会社でお客さんの返事待ってるとこ」「実家に行く途中」……なんだろう、暇つぶし?電話がかかってきてイヤな気持ちは全然しないんだけど、どうしても気になっちゃいます。どうして家からかけてこないんだろう…むっ
たぶん6つも年下の男の子のモラルに対してすごく警戒してるんだろうな。
見た目よりずいぶん経験の浅いあたくしなので、カケヒキされてもとまどうばかりなので。

そしてやっと決まった日にちはコンパから3週間後の先週末でした。
イタリアンを食べてから、私の地元まで車で移動し、小ジャレたバーへ。
とにかく趣味の話から昔の恋の話までいろいろ聞き、気付けば5時間以上ガーン
気付けば、5時間ほとんど聞き役なのです。
たまにいますが、男女問わず聞く量と話す量のバランスが悪い人。相手に対して興味を持っているかどうか、というよりただ単に聞かない。
初めてデートする時って、相手のことをすごく知りたいのと同じように自分のことを知ってほしいのに、自分の話で終止されてしまうと逆に自分のことが話しづらくなったり。そんなこんなで、どんどんと会話が手詰まりになってきます。

私はあなたの思いで深い恋の話は知ってるのに、どうして私の話は気にならないの?
私が友達から誰に似てるって言われてるか聞きたくないの?
あなたが小学校からサッカーや野球が大好きなのは分かった。冬はスノボなのね。じゃ私の趣味は何か分かる?スノボ派かスキー派か聞きたくない?
料理は何が得意かとか聞かないの?お酒は何飲むか聞かないの?
私のこと何も知らずに帰っていくの?こんなところまで来といて。それとも何か別のこと期待してたの?
まだまだ27歳だからバランス悪いのかなー。私ときたら聞き役に徹しすぎ、しまいには見たくない面まで見てしまって、少々後味悪いさようなら。
この人と会話するの楽しいなって思わせる人ってやっぱりここのバランスのうまい人かも。「私のこと知りたいんだ」って思うだけで気持ちがワクワクするのに…。

自分にはまだまだ27歳の男性を包み込めるような母性は持ち合わせていないんだと気付かされた週末なのでした。は~~ダウン。。。就職活動も暗礁に乗り上げ、またまた暗い闇の中にはまり込みはじめています。。。波
祝日やっとやっと!!!OSXを導入しまして!気軽に記事が書けるようになりました…。今まではOS9.1でIEでアップしていたのですが、アメブロさんからはMacにOSX以外なんてもうこの世には存在しないかと思われたようでして、いつのまにかIEの5.0では更新できなくなってましたむかっ

これからは!絵文字ばんばん使っていつもどおりボチボチやっていきます。。。
最近はなんだか自分でもイライラするようなことをやってしまっているので、
ここらで気分一新アップ転職します!!

とにかく10月末で更新を打ち切って、9月から就職活動に精を出す予定だったのですが、
意気込んで受けた面接がしょっぱなから落ちてしまって落ち込み気味…しょぼん
そんな自分に(大沢親分風の)喝メラメラ入れてがんばる予定です。ちなみに明日も面接です。今から緊張して今夜は眠れそうもありません。

そんな落ち込みモードで週末にコンパにくり出してみました。
3対3って一番まんべんなく男性とも女性とも話ができる数ですよね。男性側はとあるツテで以前お会いしたことのある、コンパの幹事をいつも快く引き受けてくださる方。そしてその会社の同僚と後輩君(27歳あせる)。女性側はとあるツテで呼び寄せられた3人。私以外の女性たちはそれぞれ34歳となんと39歳。しかししかしビックリマークビックリするぐらいキレイ!!そんでもってそんでもってぇ34際→27歳、39歳→33歳に見えます!
女って恐い…汗

一次会はどことなく冷めたムードでおひらきに。二次会はどこにつれていかれるかと思いきや…?
とあるデパートの地下にオープンしたディスコ(クラブとの差がよく分かりませんのでとりあえずディスコとさせていただきやす)へ連れていかれました。どうやら大人のためのディスコを意識したのか綺羅びやかだけど落ち着いててゴーカキラキラ
ガキンチョが入ってこないように男性側のドレスコードが厳しくって、中は艶雄とチョイ悪オヤジ達の見本市!
とにかく地味な32歳、そんな異空間に足を踏み入れたこともないあたくしです。ユーロビートに乗っちゃうどころか絨毯にけっつまづいて転びそうでしたガーン
しかーしお酒って恐いですね。気が付いたら真ん中でちょっとパラパラしてました汗そんでもってラストは70'S・80'Sのディスコミュージック音譜がなんともいい感じ!全然リアルタイムじゃないのに楽しんじゃいました。その頃の音楽の普遍性と完成度ってすばらしいんですね。いいな、こんな時代に青春をおくれた世代って。

とにかく楽しくって面接といっしょに落ちた気分もスッキリラブラブ!
なにかが私の中に芽生えそうです。。。
で、あるときから気付いたのですが、後輩君がいつも私の隣にいるんです。移動中も踊ってるときも帰り際も。ディスコ通いしてるもののまじめそうなサッカー青年27歳。とりあえず「また踊りにいこう」ってベタな誘われ方でしたが電話番号交換してきました。どうなることやら。
ミッキー君の反省もあるので、今回は一人相撲はとらないように静観してみます。
しっかし今までコンパに行って年下君にしか電話番号を聞かれたことのない私。中身は君たちよりうんと子供なのよ…ハートブレイク
イライラオロオロドキドキされられたオリバー氏とお見合いをしてからちょうど1ヶ月、2度目に会ってから3週間以上経ちました。
3度目はまだありません。

2度目に会った時は家から数時間ほどの景勝地へドライブ。なぜかお見合いの時とは別人のように無口。疲れてるのかな。会話もなんだか盛り上がらず、時間が過ぎるのが遅い…しかし、理解を深めたい二人の第一歩です。色々なことを聞いてみることに。

今まで身の回りで起こった大事件ってなんですか?
あたし「へーーー!ハイジャックにサリンに!!へーーー!あ、でも私の大事件といえば目の前で車やバイクのクラッシュが3回ぐらいあったことかな。」

オリバー氏「ふん。」

一言かよ…。なにやら心に暗雲立ちこめてきました。小さな事が気になり出すのもこんなささいな事からなのかな。

タバコ吸いすぎ…
あ、車の窓から灰落とした…
音楽聴かないんだ…
映画も見ないの…?
ドラマは?
本は?…全く見ないのね。
あ、携帯出た、食事中なのに…

共通点がなくちゃいけないってわけではありませんが、接点すら感じない。。。なんだか悪いところばっかり見え出す私の悪いクセが出てきてしまいました。結局、お見合いの時とは別人のようなオリバー氏からいいところを引き出すことも出来ずにその日はお別れです。

それから数回メールをやりとりし、また例のごとくパタリと来なくなり、あれれ?と思っている内に週末。前回の「いいとこさがし」がうまくいかなかったのでなるべく会っておきたいんです。
いきなりでしたが次の日に飲みに誘ってみました。
当然ながら返事はなく、当日の夕方に「今、会議なので」とあっさり断わられ…きっとあたし、また何かやらかしたのね。。。と悲しくなりました。
しかし、一度断れて引っ込むようでは母親にも顔が立ちません。今度は週の半ばぐらいに週末の予定を聞いてみました。土曜日はOKとのことでしたが次の日にやはり断りのメール。日にちの変更も二人の予定が合わず、結局その週も会えませんでした。忙しいんですね、所詮「いいとこさがし」したいだけなので…

次の週のとある深夜に「土日いかがおすごしでしたか?」とメールが来ました。いろいろ書き添え、なんとなくつなげたかったので「オリバーさんは?」と付け加えました。…数日返信なしです。やる気あるんかいな。

この頃にはなんだか「常に待たされる女」です。最初っからそうでしたけどね・・・。
連絡やメールや返事、ただひたすら待つだけ。まだ気持もないのに・・・?お見合いじゃなかったらここまで引っ張らなかったかも。
もういいかげん待つのも自分から誘うのもイヤになり、こりゃす本気で縁が無いのか、オリバー氏は実は私の「お断り待ち」なのか…と思っていた頃、
「来週には落ち着くようがんばるね 会えるのホント楽しみにしてます」と。
なんだかムクムクと残酷な気持がわき上がり、というか怒りがこみあげてきました。。忙しいのも分かってるし、家が少しバタバタしているようなのも聞きました。でも、私、あなたの彼女でも婚約者でも友達ですらない!!!!なんで来週空けてあることになってるわけ??!!

待たされ続けたストレスかな…気持ちを落ち着け、少しそっけない文面で返信。
「すみませんが、来週は予定を入れてしまいました。」(ホントです)
がんばっていただいてもお会いできませんよ、な気持を込めて。

あれから1週間以上…
その後オリバー氏からのメールも連絡もありません。
なんでしょ、私はクソいそがしい男性のささいな目標を踏みにじっちまったのでしょうか。。。。多分そうでしょうね。きっと待てば待つほど気持ちがゼロに戻ってしまったのかな。待たせる方もつらいかもしれませんが、「待つ」のではなく、何の連絡もなく「待たされる」方もつらいのです。
仕事もお家ももちろん大切です。少し劣るかもしれませんが、お見合い相手の存在ももう少し頭の片隅に残しておいていただきたかったです。

母親に経緯を話し、お断りしていただくようお願いしました。せめて私も同じくらい忙しい人間だったら気持を分かってあげられたのに。。。忙しい理由も縁の内、と思うことにしました。

でも、間に立たれている方からちょっとお断りは待ってくれとのこと。仕事もさることながら親御さんが入院されてそちらに気を取られているかもしれないのだとか。だから今は断るタイミングじゃないって。ごもっともです。でも今の関係ではそんなに相手に対して親身になれないのが正直なところ。

メールも連絡もとだえて1週間以上。
気持も記憶もさっさと思い出になり、もうゼロに戻ってるのに…でも2度目にお会いしたとき無口だったのは親御さんの入院が気になってたのかな…早期発見だから数日の入院で済むって言ってたから…軽い感じで考えてました。

どうしたらいいのでしょう。いままでの経緯で気持は固まってはいますが、何度か会えば「いいところ」はひょっとしたら探せば出てくるのかもしれません。でも正直、釣書には書かれていなかった実質的な面がいろいろと見えるにしたがって、そういう所には少々不安があります。(お見合いなのに)
でも今は断れない状況。どうしたらいいのでしょう。
来週には答えが出るのかしら。
誰がだすのかしら。
電話ごときでイライラオロオロしていた方とお会いしてきました。
お会いする前に感じていた印象は、正直いいものではありません。そんな気持を持ちながらお会いするのは失礼だとは思いつつも、もう私達だけの問題ではなくなっているので…

釣書の写真にあったその方の顔は、すんごくイカツく笑顔が想像出来ない顔です。
元ドイツ代表サッカーチームのGK、オリバー・カーンのような顔。決して悪い顔ではないんです。ただ、柔らかい部分のなさそうな顔。なのでこれからオリバーと呼ばせていただきます。

最初に抱いてしまった印象とは裏腹に、オリバー氏は大変礼儀正しく笑顔が案外かわいい男性でした。何よりも、今までのお見合い男性ではよくいた、友達とお見合いと区別が付いていないタイプの人ではないのに一安心。
会話がはずみます。数年前まで東京で暮らし、今は実家に戻って地元で働いているそう。東京では有名な女優さんの旦那さんと酒飲み仲間だったんだとか、有名代理店に席を設けて働いていた時期があったり。笑ったり驚いたり楽しい時間が過ぎます。ちょっとした気になる事もありますが、気のせいかもしれません。

そろそろ、なんて言葉が出てやっと2時間以上話していることに気が付きました。
立ち上がりかけた時、「お手洗いはいいですか?」って聞かれて行って帰ったきた時に、お相手が店の外にいます。私をトイレに行かせてさっさとお会計を済ませて外で待っている…ちょっと胸がトキメキました…。

ここまで書くとなんだか私ってば、オリバー氏の過去の栄光とマナーにトキメいているような世知辛さを醸し出しています。
でも久しぶりに感じた楽しい会話の中身を考えてみると、オリバー氏は自分の話と私の話を聞く分量をよく心得ているようでした。
これってちゃんと彼女がいた男性特有のものだと思われるのですが…
そして適度な「深入り度」です。すごく微妙なものだと思いますが、いい感じで自分の話せるギリギリを聞かれるとなめらかに答えてしまい、それまでの上辺だけの会話を少し脱したような気分です。
過去に聞きすぎて「詮索好き」と咎められたことがあるので勝負どころですが…。
この時も「ちょっとそんなことまで話させるの?」とは思いましたが自分に興味を持ってくれてるんだと思うことに。

さてオリバー氏とは次もお会いました。
でも人の第二印象ってどうやって受け止めたらいいんでしょうね。お見合いって難しい。。。
最近、「私の名前はキム・サムスン」にはまってます。
姉から「spice-spiceみたいだよ」って言われて見始めましたが、じわじわ面白い。
デブ・ブス(韓国ってブスはブス、美人は美人って遠慮なく指摘するお国柄なんですね・・・)の主人公がお見合いに恋に仕事にがんばる話なんですが、ちょいちょいジンとくるセリフがあるんです。
恋に傷付いた主人公が一人居酒屋でやけ酒していると、死んだはずの父親が目の前に座ってます。
「昔は30過ぎたら恋愛なんかで嫌なことも悲しいこともなくなるって信じてたのに・・・」
私も思ってました。30過ぎて好きだの嫌いだの、そんな気持ちは卒業できると思ってました。

マザコン疑惑さんとのお見合いのほんの2・3日後でしたが、会社帰りの私を母親がアパートの前で待ってました。
予想どおりの茶封筒。すこしうんざりしはじめてましたが、母親が細い細いツテをたよってやっと引っ張り上げてくれた話です。「今度こそ(^O^)/」ぐらいの偽テンションで受け取りました。
顔はまあまあかな。お見合い市場にはあまりいないレベルです。
大学は…あまり聞いたことがない大学です。会社は…まったく聞いたことがない会社です。
いやいや、そんなことは言ってられません。さっそく進めていただくことになりました。うきうきと帰ってゆく母親の後ろ姿が。。。重圧。
その日のうちに話がまとまり、あとはお見合いの日取りを決めるだけ。
なんと、そのご本人自ら電話をすると言っているようです。
男らしい心意気じゃあーりませんか。早くも胸が高鳴ります。
まさかいきなり今日明日にはかかって来ないでしょう。今週末かしらね。

その週末に連絡は無かったので次の週に持ち越しです。平日は忙しいのかしら。ちょっとイラっと感じながらもわくわく感はあります。

そして1週間後の週末、一度短い着信がありましたがお見合いをしていることを知られたくない友達といっしょだったので、翌日かけなおしました。留守電にもならずに呼び出し音がなり続けるだけ。そんな頃にさぐりの電話をかけてきた母親に、イライラをぶつけてしまいました。日にちを決めるだけなのに、もうこのストレス・・・。
たぶんそれからすぐに親を通して連絡が行ったのか、週明けの月曜日にようやく電話がありました。
すっかり胸の高鳴りもわくわく感も失せていましたが、お相手の感じの良さが伝わる話し方にそれまでのイライラもふっとぶ単純なあたし。しばらくお互いについて話をして、当日の詳しい時間は明日また連絡してもらうことになって電話が切れました。ふー…これでひと安心。

次の日の夜遅くに、“会社の帰りです”、とだけメールが入り、どうやら今日は連絡がなさそう。
次の日も連絡はなく、次の日も。待ってるだけもなんなので、私から日にちと場所を提案したメールをしてみました。
翌日も了解した旨のメールも無く、その翌日も連絡なし。
そんな頃にまたまたさぐりの電話をかけてきた母親にキレながら不満をぶちまけました。とにかくこんな失礼な話は無いです。会ったこともない人間に、これからどんな人間かを見極める必要がある人からこんな扱いを受けるなんて。母親にはもう会わずして断ってもらう勢いです。

翌日は以前電話したときに決めたお見合いの日でしたが、もちろん行く気なし。
するとやっと御当人から電話が。なんと「行くつもり」なんだとか。昨夜、母親にぶちまけたのでだいぶ冷静に正直に気持ちを話し、今日の段階では会う気がない事をはっきりと伝えました。分かっていただけたようでした。平謝りに謝るお相手。
そのままこの話はなかった事にしてしまえば良かったのですが、相手の失礼にいっしょにくやし涙を流してた母親の鼻声を思い出し、ぐっとこらえて来週に仕切りなおすことに。ひたすら謝り続けるその方の事情も考えなければ…。
というか、とにかく忙しいようなのです。朝早く夜遅く・・・。礼儀を忘れるほど忙しい相手とどうやって愛をはぐくめるんだと疑問ですが。

お会いしてみた話は後日…
先日、友人Sちゃんと半日かけてドライブを楽しみました。
彼女の遠方の友人にも、なかなか結婚できない女性がいるらしく、そのお友達と私との共通点をあーでもないこーでもないと探してみました。

そのお友達Mさんはちなみにものすごい美人です。
昔、通学の電車で告白されたことがあったり、あまりのかわいさに連れ去られそうになったことが何度もあったり。。。
お嬢様育ちらしく、気が強く物言いがはっきりとしていて、かといってお高く留まっているわけでもなく。(Sちゃんの話を総合しています。)
そんなMさんですが、今までおつきあいをした男性がいるかどうかが分からないそうです。
なぜなら、(好きな相手と)結婚したらトイレなんか行けない!と36才らしからぬ発言をするから。結婚したら、というよりする前だってトイレ以上にはずかしい(?)姿を見せ合ったりしちゃうのに(*^ . ^*)

ともかく、そんな彼女の理想のタイプというのが、唯一私とかぶるところであるとの結論に達したわけですが、それというのが

「オトナ」

これに尽きます。いや、いないですよ確かに。独身でオトナな男なんて。
そしてオトナであることの定義とは、Mさん曰く「佐藤浩一」だそうな。
もちろんこれは佐藤浩一が好き、といよりも理想の男性を象徴する一種のシンボルのようなものだととらえると…

一にマナー
二にマナー
三四がなくて五にマナー

すいません、結論が単純で。経験値の少ない私達(Mさん一緒にしてすいません)にはいろいろな余分な物を省くとこれが結論として残ってしまったのです。

男性でも女性でも「素敵な人だな」って思えるのは、外見だけのことではないはず。
どんな短時間でも相手のことをどれだけ気にして気を使えるか、そんな単純な事に尽きるのだなとお見合を繰り返すと分かるのです。気を使うのはだれだって出来るはずです。相手を不快な気分にさせないように、相手と楽しく過ごせるように、相手と自分を高めあえるようにどれだけ自分の中身を磨いたか…

そんな男性いないよ~~(Sちゃん)
そうね…理想論だけで6時間酒が飲める負け犬女にとっては、余分な理想を削りに削って、角を落としに落として、丸くなるだけ丸くなって…それでもって達した、たった唯一の、たった唯一の…理想なんです。

先日も悲しい目に遭いました。
また話します。。。