神戸出身 雑食系フォークロックバンド
「プププランド」の3rd「CRY!CRY!CRY!」を
僕の偏見が詰まりまくったレビューを書かせてもらった。
さて、まずはすでにライブでも何度も披露され、
周知の1曲「きみの春になれたら」からアルバムは始まる。
オールドでフォーキーなイントロから70年代当時のフォークソングを
「プププランド」と言うフィルターを通して生まれた名曲を
最初からぶち込んでくるのは今回のアルバムに掲げる思いの表れか。
続く、「サンゴーズダウン」も彼ららしさ全開だ。
懐かしいサウンドのギターが心地良い。
決して新しくはないけれど、古臭くない彼らにしか出せない音が
この曲は詰まっている気がする。
3曲目「骨まで愛して欲しいだけ」は僕は今回のアルバムで
1番挑戦的で実験的な曲だと感じた。
これまでの「フォーク」を感じさせる歌から「歌謡曲」の匂いに
変わった一曲だ。それでもしっかりと芯に残るロックなサウンドが
最高にクールな、ライブでも盛り上がる一曲。
そして4曲目「そして今日からもう一度」。
個人的にこの曲が僕は1番好きかもしれない。
切なさいメロディに寂しげ、でも希望を感じる歌詞、
フロントマン西村竜哉の声が合わさって、
なんとも言えない懐かしい情景が目に浮かんでくるような曲だ。
5局目「知らない歌」。
これがある意味「神戸らしさ」を1番感じられる曲だと思う。
(このニュアンスは聞いてくれたらわかると思う笑)
どこかサイケな不思議なイメージがある曲で、
2分40秒と言う短さも拍車をかけて
アルバムの中で少し「違う」曲だなと感じてもらえるかもしれない。
だけど、このテンポで退屈な展開にならないのは流石!
次はアルバム名でもある「Cry Cry Cry」。
先ほど「フォーク」「歌謡曲」と言ったがこの曲は
まさに「ニューミュージック」。
前作のアルバムの流れも感じるまさに表題曲にふさわしい1曲です!
ストリングスから始まるイントロの時間が流れるにつれて
盛大な展開で3曲目と違う感じでライブでも盛り上がれるとおもいます。
2ndアルバムの「MUSIC」に続く、彼らの、彼らしかならせない、
「これがプププランドだ!」と言わんばかりの最高のアンセムだ。
7曲目!「ひだまり」。
「東京トワイライト」でもボーカルを務めた、Ba.田中隆之介が再び歌っています。
個人的にフロントマン以外が歌に挑戦していく姿勢がすごく好きで
こういう試みをもっとやってみて欲しいですね!
今作の中だと1番現代に近い「J-pop」「J-rock」らしさのある1曲。
幅広い音楽性もそうだが、どれだけ時代の違う音楽に寄り添っても
プププランドらしさがリスナーにしっかり伝わるのはすごい。
彼らのキャラクターも相まってもかもしれないが笑
次の「スローなブギで」。
名前の由来は映画「スローなブギにしてくれ」からきているのか?
だけど、あの映画のテーマソングのよりもロックンロール&ロカビリー!
プププランド解釈の「スローなブギにしてくれ」なのかもしれない。(勝手な憶測だが笑)
そして最後を締めくくるのは「あすのせかい」と名付けられた曲。
メロウでロマンチックな雰囲気の今回のアルバムの集大成な歌に仕上がっていると思う。
決してアップテンポでもないし、飛び跳ねる盛り上がりのある曲ではないけど、
悲しい気持ちになる訳ではない、希望に溢れたような、まさに「ラスト」を飾るに
ふさわしい1曲!
「プププランド」らしさはそのまま、だけど普遍的ではない曲揃いだ。
各個人、 そしてバンドとしての成長と
これでもかというくらいの情熱をヒシヒシと感じられる1枚。
毎回、バンドは前作を越えようと新曲やアルバムを作るわけだけど、
それが簡単にできないから音楽って難しい。
だけどこのアルバムは前回を軽々と、演奏も曲も、
そして「プププランド」としてのパフォーマンスも超えてきた。
音楽好きも、嫌いな奴も、恋してるやつも、人生悩んでるやつも、
小さい子も、大人も、全員ひっくるめてこのアルバムを聴いてほしい。
決して誇大な表現でこれを書いてないことが伝わわると思う。

