こちらではお家探しの時によく、「House hunting」って言い方をしたりします。
ハンティングって、まるで狩りに行くみたいだけど、
まぁでも本当にそんな感じです。
日本の不動産システムと違って、
今はバブリー真っ最中のシドニーは、
不動産屋さんが頭を下げなくても、あふれるくらいの人が家を求めてくるので、
車で物件見に行きましょう~ではなく、
自分で物件見に来いよ!ってな感じ。
Open Inspection(物件の下見)に行くと、
我こそ先にとその場でApplicationに記入し、提示された家賃に上乗せしてまでも、
このHouse huntingに勝利しようとする人たちでたくさんだった5年前。
一つの物件に30人くらいは当たり前だったなぁ。
家賃が5年前に比べて跳ね上がって、
ちょっと汚い古びた1ベッドルームでもお家賃16万円くらいだったり、
ふざけすぎてて鼻血が出そう。
先日3件目のInspectionに行くと、時間より早かったのかあたし一人。
まぁ、値段はそこそこするけど、ガレージもついてるし、最上階だし、まぁまぁいいかなーと。
不動産屋さんに申請方法を聞くと、
「日本人?」
と急に聞かれ、そこからスピカに幸運の女神が舞い降りてくるのです。
最近こっちに帰ってきたとか、身の上話をもろもろしていると、
前職の話になり、学校に勤めていたことを言うと、
彼の態度が急変。
「まぢ?まぢ??学校で働いてたの?」
ど、ど、どうした?そうです、学校ですよ。
目を輝かせた彼は、静かな声でこう続けた。
「あのさ、僕の奥さん南米出身で、こっちでstudent agent立ち上げようとしてるんだよ。君はそのビジネスにピッタリじゃないか。今度さ、3人でコーヒーでもして、いろいろ教えてくれないかい?」
ほかの家狩りに来た人たちに聞こえないように、さらにこう続けた。
「心配しないで、もし君がこの場所気に入ったんだったら、僕がちゃんと面倒見るから」
こんなうまい話があるのでしょうか?
たくさんいる狩人たちから、この人に決めました!というのは、お家のオーナーさんではなく、不動産屋の人たち。
彼がこの人と決めれば、オーナーさんは信頼してるので何も口出しはしないのです。
そうときたら、やっぱりここはスーパー心理作戦開始です。
スピカ 「実は、私昔エージェントでも働いてたことがあるから、この業界の仕組みは結構分かってるの」
彼 「本当に?もう完璧じゃないか!!!!」
お家のことはそっちのけで、彼もこの話に大興奮。
連絡先を彼に残し、月曜日のビジネスアワーに合わせて、Tenant applicationを彼に送っておいた。
すると、見事に・・・・・・
お家があれよあれよという間に決まってしまいました。
彼からも電話があり、 他にも狩人たちがいたけど、君を選んだからねと丁寧にご報告。
前回は3か月以上も毎日Inspection行って、敗退し続けてたのに、1発で仕留めたぜぃ。
女神さん、ありがとう。