旅の醍醐味は、「出会い」

ただ、それがいい時もあれば、
しまった・・と思う時もある。


LiFe is BeauTiFuL - ハネ旅-
プーケットの最大観光地のパトンビーチ。
せっかくだから足を運んでみようとバスに乗り込み、
30分山越えして出かけてみた。

何の情報もなく行ってみたそのビーチで目にしたのは、
ビーチを埋め尽くす白人たちだった。

別に白人さんが旅やホリデーでビーチに寝転がってるのを否定するわけではない。
ただ、ローカルのタイ人がいるわけでもなく、
海外からの観光客用にと建てられたでかいパブが、
軒先に並ぶビーチを見て驚きを隠せなかった。


ショートパンツの女の子がいるガールズバー。
昼からそこでビールを片手に、
反対側の手ではお尻をさわってるデブのおっさん。
(題名のWBOGは白人のはげたおっさんっていうニックネーム)


実際、タイがいいところというだけでなく、
「女の子」目的で来る人もいる。
マレーシアで出会ったイギリスのおじ様は、
タイでは1ヶ月間とか期間限定で女の子を買えるという話を教えてくれた。
家族が喜んで娘を差し出すそうな。。。
男が気に入ると、そのまま結婚もできるという。

別にそれを否定もしないし、
そういう世の中だから仕方がない。
ただ、正直気分は良くなかった。
この国の現実だし、かわいそうと思うのも違うけど、
ただただあたしの中でYES!!!って納得できるようなものではなかった。


気を取り直して、ビーチで泳いでゆっくりしていると、
あたしの目の前にポイっとタバコが投げ捨てられた。


おなかが大きく突き出て、動くのもやっとのような白人おっさんが、
砂浜にタバコを捨てたのだ。


こういう人には申し訳ないけど、
尊敬の意を表すことができない・・・・・・・



どういうわけか、このおっさんがボビとあたしに話しかけてきた。


「プーケットは高いよ・・・ 
○○××バーツも払って、小っちゃい部屋しか借りることができないんだ。
バリの方が安くていいよ~」


内心、じゃあ、タイに来るなよ。と思いながらも、おっさんは続ける。



「僕はドイツ出身でバリに住んでるけど、
欧米人は非常に頭がいい。でも、やつら(タイ・インドネシア人)は違う」



「タイ人は植民地化されてないから、張り合うことを知らないんだ」




何なのこのオヤジ???



「プーケットはホント高いから、できるだけお金を使わないようにしてるんだ」



また、急に話を戻したおっさん。



こういう話、大嫌いなスピカですが、
あたし以上に怒りを顕にしてしまうのがボビ・・・・
隣をちらっと見ると、もう顔がひきつってます。



ボビ「 じゃあ、何でここに来たの?何がよくて来たの?」




その質問におっさんは誇らしげに答えた。





「僕は自然が好きなんだ」







ボビ 「ha??自然が好き?自然が好きな人はビーチにタバコの吸殻をポイ捨てなんかしないだろ」



その言葉におっさんは砂浜に落ちてまだ火がついているタバコの吸殻を見つめ無言になる。



そして、あたしとボビも無言で彼を置き去りにして去った。



必ずしもいい人だけに出会うというのが旅ではない。

でも、納得のいかないこと、
そして腹が立つ出会いからでも学ぶことはたくさんあるんだと思う。
このおっさんとの出会いにどんな意味がこめられてたのかはわからないけど、
白人主義的な考えや差別が存在していること、
そして言葉と行動が伴ってないという人間性のことだったり、
いろんなことを教えてくれるものだったのかもしれない。
LiFe is BeauTiFuL - ハネ旅-