LiFe is BeauTiFuL

日本で暮らしてるとき、

自分たちの国のビザレベルなんて知ることもなかった。



Level assessment(レベルアセスメント)と言われて、各国の移民局で管理されている国ごとのレベル。


レベル1は、日本やヨーロッパ(旧西ヨーロッパ)、アメリカなどの国々。

ご存知のとおり、日本のパスポートはオールマイティーと言われているので、
アメリカに行くのにも90日ならビザが要らないとか、他の国でもほとんどビザがいらないとか、
いろんな特権がある。

ここ、オーストラリアでも、日本人は比較的永住権も取りやすいって言われてる。



あたしの同僚たちは、レベル3や4の国の人たちがいる。

このレベルの人たちは、どこの国に行くのにもビザが必要。
観光ビザであっても、必ず銀行残高証明書を提出したりしなければいけない。

永住ビザは特に慎重なので、このレベルの人たちは、特別に、移民局が個人調査もするくらい厳しいらしい。


彼らの永住権の目的は、あたしら日本人たちとは全く違うわけで、
永住権を取得した後に、市民権を得て、パスポートをオーストラリアにするためにいる。


オーストラリアはレベル1だから、どこに行くのにも簡単なんだよね。



トルコの同僚は、もうすでに1年以上、日本人にはない、内部調査が入っていて、
それがいつ終わるかもわからない。
半分あきらめの毎日。

「あたしがトルコ人ってだけで、だから、オーストラリアもビザをくれないんだ」


そうつぶやく彼女の声がすごく悲しかった。



「あなたは日本人だから、だから、別にここの永住権が取れなくても、
どこにでもいけるでしょ?本当にラッキーなことなのよ」


トルコはイスラムの国だから、だから、宗教の関係で余計にこのビザレベルが低くなってしまうらしい。
世界の宗教抗争や、テロだったり、それに関連するリスクがあるかもという理由からなのか・・・・・・



自分がただの日本人ってことしか意識がなくて、
そういった、ビザのこととか、パスポートのこととか、考えることはなかった。



たとえ、永住権が取れたとしても、
あたしは 「日本人」 であることを維持していくし、
他の国籍にまでなろうとは思わない。 


たぶんそれは、日本がすごく恵まれた国で、
自分の国籍を捨てるほどのリスクが全くないからなんだろうなって思う。


自分が生まれた環境に、命を授かった国に感謝