洋画のベスト1が


「街の灯」ならば、


私の邦画ベスト1は


「泥の河」である。


小栗康平監督の


初監督作品である。


太宰治賞を受賞した


宮本輝の小説の


映画化。


舞台は終戦後の


昭和31年の


大阪のどぶ川の河口。


9才の少年が


宿船の姉弟と


出会い、


「9才の壁」を


乗り越えて


大人に一歩


成長していく


物語である。


厳選されたセリフ、


表情の一つ一つ、


ワンカット、ワンカットに


深みと重みがある


名作である。


1981年製作


105分 白黒映画。