62 2クール目の治療が始まる | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

1クルー目の治療後、

骨髄抑制があったり、

呼吸が不安定になっていた長男でしたが、

体調が回復したので、さっそく

2クール目の治療の治療が始まりました。

 

治療としては、1クルー目の

8日目からと全く同じ

抗がん剤の点滴になります。

 

日数も薬の順番や量も全く同じでした。

 

・カイトリル1回・30分

・デキサート3回・各1時間

・メソトレキセート24時間・11時から翌日11時まで

・髄注1回

 

2クール目の初日は、

朝食後、9時から絶食して、

11時ころから保育士さんと

お花の切り紙をして遊んでいたら、

途中でよばれたので、

病棟内の処置室に行き、

腰椎穿刺と骨髄穿刺の処置を受けました。

 

痛い治療なので、点滴から薬を注射して、

眠った状態で検査・処置してもらいます。

全部終わって、12時ころ戻ってきましたが、

長男は眠ったままの状態で、

移動用ベッドで運ばれてきました。

 

1時間くらいは起き上がらないよう

いわれていたのですが、

長男はなかなか起きなくて、

13時すぎまで眠っていました。

 

起きてから、遅めの昼食を

14時ころまでかかって、ゆっくり食べました。

 

15時くらいからリハビリで、

小児病棟の廊下をぐるりと1週して、

ベッドに戻ってきました。

 

同室だった赤ちゃんが退院したようで、

窓側のベッドがあいたので、

すぐに看護師さんにお願いしたら、

移動していいと許可がでたので、

荷物を運んだりして1人で引っ越ししました。

長男のベッドは、キャスター付きなので、

ロックを解除して

長男をのせたままベッドごと移動しました。

 

長男は、廊下側でもなにも言わなかったけど、

窓側に移動したら、喜んでいました。

 

夕方、昨日のPET-CTの結果の説明が

主治医からあり、

CTに映るような腫瘍は

ほぼなくなっていて、

骨に転移していた箇所も光らない

(PET-CTは、腫瘍が光るそうです)

とのことでした。

つまり、この時点で目に見える腫瘍は

ほぼ消失しているとのことでした。

 

やったー!うれしい!!

長男が発病してから、一番うれしい1日でした。

 

長男が病気になるまで、

なんとなくイメージで

抗がん剤は、恐ろしいと思っていました。

 

長男が抗がん剤を点滴してからも、

看護師さんは、点滴を取り付けるときは、

絶対触らないように重装備で、

私もおむつを替えるときなど、

長男のおしっこに素手で絶対に触らないよう

指導されていましたし、

(排泄された尿に抗がん剤が含まれるため)

やはりとても強い薬なのだという

恐怖がありました。

こんなに強い薬を大量に

5才の子供に点滴して大丈夫なのだろうかと。

 

晩期合併症などが発症するリスクがあり、

治療後長期にわたって

抗がん剤を点滴したことによる不安は、

長男が生きているかぎり

なくなることはないかもしれません。

 

それでも、抗がん剤を点滴しなければ、

この時点で長男は助からなかったと思います。

 

沢山の患者さんや

医療関係者の方たちのおかげで、

治療法が確立して、

長男は治してもらえるのだと

改めて思いました。

いくら感謝しても足りないくらい

ありがたいことだと思いました。

 

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、

元気に小学校へ通っています。

 

 雲治療については、

当時の日記や書類を見ながら書いていますが、

5年前のことなどで記憶があいまいな部分があります。

申し訳ありません。