26 長男の怒り | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

このころ長男は、私に対してすごく怒っていました。

 

結婚してからずっと、私は夫の実家で義母と同居していましたが、義母とは性格が合わないところがあり、子どもが産まれる前はなんとか大丈夫だったのですが、長男が誕生してからは、私が義母に合わせることができなくなっていきました。

 

育児に関して、自分とは全然考え方が違うなと思うことが増えていきました。

 

そして、初めての子育てでいっぱいいっぱいだった私は、義母の態度や考え方に少しずつ反発を覚えるようになっていきました。

 

その後次男も産まれて、ますます余裕がなくなった私は、勝手に義母に期待して、手伝ってくれないとか考慮してくれないとか、ひどいことを言われたと思うことも多く、不満をつのらせていきました。

 

その結果、どんどんストレスが溜まっていき、そのイライラを長男や次男にぶつけていました。私の甘えや我儘が原因で、子供たちは全く悪くないのに。

 

そのことを、長男はすごく怒っていました。

お母さんは、いつも怒っているからいやだ!あっちへ行け!大嫌い!!となんども言われました。

 

長男は、赤ちゃんの頃からいつもニコニコしていて、誰に対しても優しく、怒ったりしない子でした。そんな長男をこんなに怒らせてしまった。私はなんてひどいことをしていたのだろうと思いました。

 

長男は、胸の奥の奥のほうに腫瘍の塊がありました。私は、そこから病気が体中に広がっていったように感じていました。私が長男を深く悲しませ、怒らせたりしたから、だから病気が胸の奥から始まったのだ、私のせいだと思いました。

 

私はなんどもなんども謝りました。

 

長男は何日も許してくれませんでした。

 

何日も謝って、もう二度と同じ過ちは繰り返さないと誓って、やっとで長男は私を許してくれました。

 

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。