22 入院11日目 | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

この日の長男は、朝から体調がよさそうでした。テレビを見ながら朝食を食べ、昨日私の両親が持ってきてくれたケーキも食べていました。

 

月曜日になったので検査が再開し、CTのための造影剤を注射し、いろいろな医師の往診があり、ベッド移動、着替え、検温などなど、入れ替わり立ち代わり、たくさんの人とたくさんの作業で、長男はみるみるつかれていきました。

 

やっとで人が途切れ、疲れていた長男が眠ったと思ったら、すぐに検査になりベッドからベッドへ移動して1階へ。

 

病室から出るときにモルヒネの注射が外れるので、検査を待つ間、CTを撮る間、終わってから病室に戻るまで、ずっと体を痛がっていて、付き添っているだけでもつらくなりました。

 

病室に戻り、モルヒネもつけなおしてもらい、ベッドでしばらく休んだら落ち着いたようで、ごみ収集車で遊ぶと言いながら寝てしまいました。

 

お昼頃、昨日ホテルに泊まった母と次男がバスで病院に戻ってきました。そこで、長男の付き添いを両親に代わってもらい、次男と過ごしました。

 

次男は私に手と足でぎゅっと抱き着いてきました。しばらくすると私から離れて、両手を顔の横に立てて、ぴょんぴょん飛んで、うさぎと言います。

そして、おかーたん、おかーたんといいながら、私の手を引き歩きます。午後になって誰もいなくなった小児外来の待合室のソファーに私を座らせた次男は、自分も横に座ってみたり、登ったり下りたり走ったり、とにかく元気でした。

 

両親と次男は、夕方帰っていきました。次男は、嫌がったり泣いたりすることもなく、あっさり帰っていきましたが、私はすこし泣いてしまいました。

 

今日は夜10時から絶食で、明日は歯科手術なのですが、夜の6時半を過ぎても長男は起きません。起こそうかどうしようか迷っていたら、8時過ぎにやっとで起きました。8時半ころからゆっくり夕食を食べ始めます。長男の機嫌はものすごく悪く、ぷりぷり怒りながら10時ぎりぎりまで夕食を食べました。

 

夕食後もずっと怒っていましたが、しばらくするとまた痛がり出しました。10時40分ころにモルヒネを入れてもらい、11時前には落ち着いて、薬の副作用でウトウトしだしました。

 

だまってするわけにはいかないので、眠そうな長男に明日の手術の説明をしようとしますが、怖がって聞いてくれませんでした。

 

夜中になり、眠ることにしましたが、この日の長男はとても不安定だったので最初から添い寝することにしました。そうして寝ていたら、突然大声で、おかあさん!と呼ぶので、ここだよ、と答えると、安心したようでまた眠りました。

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。