19 入院8日目 | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

長男は、大好きなペネロペのDVDを見ながら、ゆっくりゆっくり朝食を取っています。

 

ペネロペに猫が出てきました。

長男は、僕、本当は猫が飼いたかったの、と言いました。

 

私は、飼おうよ、何色がいいの?と聞きました。

 

長男は、まっ白で、にこっとした顔で、毛がふわふわなのがいい!と答えます。

 

私は、退院して家に帰ったら飼おうね、と言いました。

 

長男は、本物の猫だよ!動くやつ!と真剣です。

 

入院してから初めて、退院した後のことを話せて、すこしうれしかったです。

 

入院してから毎日採血していたのですが、この日は、点滴のルートを使った採血がうまくいきませんでした。

そこで、注射して普通に採血することになりました。長男は、泣かずに頑張りました。

 

午前中に、昨日の続きのMRIを1時間くらいかけて撮りました。いつも、個室のベッドから、小さくて周りが囲まれていて落ちなくしてある移動用ベッドに移してもらい、移動しています。MRIの帰りは、そのベッドに座って周りを見てみたいというので、つらそうでしたが座らせて帰ってきました。

 

夕方、別のMRIを撮りました。

 

この日の夜も、私が長男のベッドで添い寝し、夫は床の布団で寝ました。

 

明け方5時ころ、長男は目を覚ましたようでした。

寝ていた私を起こして、ハンバーグが食べたいというので、買い置きしていたものを冷蔵庫から出して、給湯室の電子レンジで温めて戻ってきたら、長男はぐっすり眠っていました。

 

夜明けまであと1時間半。

 

私は寝ている長男をそっと見つめていました。

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。