ビルの中なのに冒険小説!というこれまた奇妙な(褒めてる)小説です。

2020年にSexyZoneの菊池風磨くん主演でドラマ化されており、ドラマオリジナルキャラクターとして主人公の親友役としてSixTONESの髙地優吾くんも出ています。


・あらすじ

 俺は、祖父が建てた5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら小説を書いています。小説を書き上げ、タイトルをどうしようかと悩んでいたところ、不気味なカラス女がつけ回すようになった。「扉はどこ?」

カラス女から逃げるためにビル内のテナントに逃げ込むが。。


・感想

 ビルの中なのに壮大な冒険小説っていう設定がとても面白かったです。始まりは普通にあー、男の子が管理人しながら小説書いてるのねーって感じなのに、途中からじわじわと不思議なことが起きていく感じがたまらなくワクワクしました。

 物語のキーになるカラス女について、読むとわかるのですが、ひたすら不気味。もし対峙したら怖くて気絶するレベルです。そら逃げ出すわ!ってレベルの不気味さ、恐ろしさがあります。このバベル九朔について解明していくには、欠かせない存在です。

 そしてもう一人。バベル九朔を使った祖父が一体何者なのかも気になるところ。このビルの存在意味はなんなのか、祖父の目的はなんなのかを追っていく過程も面白いです。また、テナントの存在も重要になってきます。

 5階建てのビルで起こる不思議な出来事に戸惑いつつ突き進む俺の、ちょいちょい挟まれる台詞回しも面白くて好きです。(カラス女に言い放つセリフなど)。台詞回しの感じ、確かに風磨君の雰囲気と合うなーと読みながら思ってました(ドラマ始まる前に読みました)。ジャにのちゃんねるでの風磨君のツッコミが好きです(突然の告白)