最近、温かい(暑い)ので、アゲハも早く来ました。4月頃のことです。


それで一匹越冬したのが出てきただけで、10日でイモムシが現れて、すぐ元通りとなりました。

 

 

 

 

 




しかし、アシナガバチなどの天敵はまだ、眠ったまま。というか、まだ育ってないのでした。


そうしたらどうなったか?というと、イモムシらは柑橘系の木をまたハゲにしてしまい、一本また枯れました。

その上、焦った彼らは次々、争って慌てて食べ続け、慌てて羽化して行き、アシナガコバチ(これはいた)にほとんどやられてしまいました。



そこで思ったのです。アゲハがいるだけでは足りないのでないか、と。

 

生息地維持者なら、なぜハゲハゲで、他の生き物が育たない、暮らせない状態にするのかと。



これが自然界なら、森林はわんちゃとわいたイモムシに食い尽くされて、木や森が機能しなくなります。ハゲても、根があればまた生えて来ますが。

枯れはせずともハゲになってしまえば、その木や草地の他の生き物たち生息地としての役割も出来なくなります。


だから、アゲハがいる環境というのは、アシナガバチのいる環境、なのでないか、と思いました。


そこで、今年はアシナガバチがすぐ近くに巣を作りました。

そこでアシナガバチというのは、餌場のすぐ近くに生息するのだと分かりました。


残念ながらそれはなぜか落ちてしまったのですが、また働きバチたちが通って来てくれ、近くに巣があるのだと分かりました。

その後、木は健全に保たれました。他の天敵も多く出て来たからでしょう。

今年は雨不足で、私の地域も2か月に一回しか、少量しか降らなかったので、虫がおらず、うちの柑橘系の木にも、スズメバチやトンボなどの天敵が食べに来て、捕食圧が凄かったので、8月は成虫をほぼ見なかったです。

ですが、柑橘木を趣味で育てている(ちょっと温暖化のために植え始め、イモがついて以来観察でも育てている)うちのおかげかは分かりませんが、成虫もイモも卵も、アゲハを見ない日はなかったです。



そこで思ったのです。アゲハがいる環境は、アシナガバチがいる環境、また、ヤブに巣をつくるスズメバチ、水辺で孵るトンボたちがいる環境でないかと。


そのスズメバチらがいるのは、いわば森林地帯。藪や木のうろなどがある環境です。

そうなるとアゲハがいる環境は、藪や森林がある環境。


そうなると、森があるためには、森を活かす立場の種子伝播者がいることが必要。つまり鳥類や小動物、クマも。

花粉媒介者も。


森は水をまた必要としていますので、川も必要。というか、水がしみ出し川が出来て行く。

そこへ、森から出た栄養分で、植物プランクトンが生まれて、放置していたら汚れるので、それらを食べる捕食者や、魚も出て来る。魚も食べるトンボや捕食者らも出てくる。


森で暮らす小動物らも放置していたらネズミやウサギなどはごっそり増えますので、その小動物を食べる天敵の猛禽類などが必須。



ということを考えたら、アゲハがいる環境は、森があり、猛禽類がいて、川には魚がいる環境でないかと。それも距離も、ごくすごく近く、に。


だから、チョウに必要なのは生息地の木ではない。(まあ、むろん生息する木はあるのは当然ですが)


森林地帯やそこで暮らす猛禽類、使う水を維持する魚たちなどがいる環境でないか、と思いました。



ミツバチなどを考えるも同様です。



というところから、たとえば、パセリなどにつくキアゲハの環境にしても、草地だけでなく、アシナガバチが巣をつくる木や茂み、例えば生垣みたいなものが必要だろうと。


それから、猛禽類などがいる森林地帯、水が流れる川や水路。また海までも。


農地の生態系を回復維持していくには?どうしたらいいのか?と考えましたが、草地の創出、チョウ類のための草の用意とか、ミツバチのための木、蜜源、昆虫の生息地を守るものなどのほか、森林地帯と猛禽類のところまで含めて、考えて行かねばならないのでないか、と思いました。


そういうことで、生態系のため、ミツバチのため、農地の間に自然地帯を入れる。川の岸に自然地帯を取る。


都市の中で草地を用意して、蜜源にする。

それも必要で大事なことと思います。が、指標種を考えた森林、湿地草地、川、海まで考えねばならないように思いました。



そもそも、私たちも環境に暮らす生物です。

私達もアゲハと同様、森林や川があり、猛禽類やコウノトリらがたちがいる環境を必要としているのでないでないかと、思いました。



一概には言えませんが簡単には、そうでないかと思いました。



うちの近所も、とんびしかおらず、昔いたミサゴやハヤブサなどがまったくおりません。

トキやコウノトリらもいません。


川や水路にも、セメント三面張りで、ジャンボタニシとアカミミウシガエル。少しのメダカしかいません。


いなくても今は大丈夫じゃないか。少々消えても、おかしくないだろ?ということだろうか?と考えてもやはり、足りないのだと思います。


揃う者が揃ってないのだろうと思います。


さまざまな猛禽類がいる森林や草地があって、エサが豊富な環境、その森を支える水辺が維持されるときやコウノトリがいる環境。

ってのは豊かな環境です。


本当は我々は、そういう環境で生きる生物であると思います。


そもそも、我々も、そういう環境が必要でないかと思いました。

 



そういうことで、考えると、農地の生態系、農業生態系のために自然地帯を入れるにしても、森林と猛禽類などがいる場所も考えていかねばならないなと思った次第であります。

 

 

ふと、そう思ったので、書いてみました。

 

 

私もアシナガバチ頼みであります。

 

 

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