鬱と迂闊な月曜日 -96ページ目

人生ゲーム。

人生はコンテニューのない一度きりのゲーム。

小さいマリオがクリボーに接触しただけで死んでしまうみたいに。

だから、悔いのないように全力で生きるのだ。


BISH






アデュ。
未咲シキ。

どんな気分だろう。

もう治らないとわかりながらも生きていく人生。
いつパンっと弾けて無くなるかもわからない命。

親父はこれからそういう時間を過ごしていくんだ。

医者が言う明日、一ヶ月後、一年後、5年後。
もしくは老いて死ぬのか。

その瞬間がいつくるかわからない。

未咲は、お袋も姉貴も弟も、みんな大人だから、みんなそれぞれの想いがあるのだろう。

しかし孫達は幼い。
理解ができないであろう。

未咲は悪い子でした。
姉貴より、弟より。誰よりも親父を困らせた。
親父にぶっ飛ばされたのは未咲だけだ。
だからこそ、姉貴や弟よりも思うところはある。

一度でいいから、親父に褒められたい。
安心させてやりたい。

まだ時間のあるうちに、親父に認められたい。

そのためには。
そのためには。と、自問自答する。模索する。

未咲にしかできないこと。
未咲だからできること。

その事をオペ中ずっと考えていたけど、なんにも思いつかなかった。

そのうち出てくるのだろうか。
何かが。

毎日の宿題です。

夏休みが終わる前に仕上げないとね。



アデュ。

未咲シキ。

終わりました。

結局根治は不可能でした。

転移したものは摘出できたとのこと。

今はまだ麻酔で眠っておられます。

この先のことを考えていかないとね。



アデュ。

未咲シキ。