がんは私にとってはわりと身近な病気で、私の父はすい臓ガンで亡くなった。
私はその頃から統合医療を実践していて、父には本当は抗ガン剤をしてほしくなかった。
でも、そばで手当てできる環境じゃなかった。

父は父のいいと思ったやりかたで、がんと向き合ったと思う。

ある時期、親しい友だちがふたりガンになった。
ひとりは乳がんでステージ2。もうひとりは大腸がんでステージ4。
ふたりとも統合医療の考え方で治療していた。
乳がんの友達はびわの葉温灸とかで最初は治療していた。手術の決断ができるまで、すこし時間が必要だったみたい。最終的には手術を受けた。そのあとは薬は飲まず、いろんな手当をしてきた。彼女は5年過ぎた今も、元気に生きてる。

もう1人は抗ガン剤でがんを小さくしようとしたけど、辛さのあまり途中で抗がん剤治療を止めてた。彼女も統合医療の道を探して、ゲルソン療法とかいろんなことを実践した。
でもがんは進行して、直腸を取ってストーマにした。生きるために放射線治療もしてたけど、力尽きてしまった。

仕事仲間もガンになった。彼は病院の治療しか選択肢のない人だった。手術以降、抗ガン剤を使わないでいた私を信じられないようだった。だからあまり私のしていることは伝えてなかった。ただ一度だけ彼は私に元気でいいなって言った。
治療は辛そうだった。辛いならやめて、別の道探したらとのどまででかかった。でも、無責任なことはできなかった。統合医療やカウンセリングは自己責任で選ぶもの。情報提供できても、本人がやろうと心から思わなくては成果はでない。
仕事がないと生きていけないと周囲に言っていて、仕事を頑張ってたのに。仕事中に倒れて、そのまま亡くなった。

人生は一度きりだから、治療法は自分で調べて納得する方法を選んだらいいと思うの。
医師の意見は真摯に聞く必要があるけど、依存しては自分のためにならない。自立して考える。
もちろん判断は素人判断は難しい。死ぬかもしれないのに選択なんかできないって感じるかも。

でもね、命は自分しか守れない。
医師にはわかるまで、説明してもらっていいと思うの。決断のために情報をもらう。
これはほかの治療家もおなじです。がんの標準治療からほかの方法に変えたら助かるわけじゃないのだから。

私もまだ手さぐりで、何があるかわからないけれど、今のところ病院で数値管理、日々は鍼灸治療とヨガ、瞑想と自己催眠っていうのが気に入っている。