今季ももう終わる。優勝の可能性が残されているとはいえ、其の希望は限りなく薄いだろう。今季の選手のパフォーマンスを個人的な目線で評価してみたい。
GK:ダビド・デ・ヘア 出来 及第点
まだ、クロスボールへの対応や、ハイボールへの対応に不安を残すとはいえ、驚異の反射神経やデリバリーの巧さは織り込み済みだった。彼自身、最初はファーディナンドやヴィディッチに指示するのは緊張すると語っていたが、信頼を勝ち取り、自信が出てきたのかFKでも物怖じせず指示を出すなど確実に成長を遂げている。また好調時はビッグセーブを連発。チームを救った。安定感が身に付けば、レイナのような完成度の高いGKに成長するに違いない。
GK:アンデル・リンデゴーア 出来 及第点
課題がまだあるデ・ヘアに対してこちらは安定感があるGKだと言える。目だったビッグセーブはないが、ハイボールへの対応などは確実にリンデゴーアの方が上だろう。昨季はファンデルサールの影に隠れていたが、今季はハイボールの対応の悪さを露呈したデ・ヘアに代わって、正守護神を奪いかけた時期もあった。ただ、そこでの怪我が悔やまれる。
GK:ベン・エイモス 出来 及第点
カーリング杯3試合とリーグ戦でのクリーンシートを飾った。才能豊かなGKで五輪代表への選出も期待されている。反射神経やセーピング能力は高い。下部リーグで経験をつんで欲しい。
DF:ラファエウ・ダ・シウバ 出来 期待はずれ
攻撃面ではクロスの精度が上がった印象。オーバーラップのタイミングもまずまずで、成長の跡が伺える。しかし守備面では簡単に突破されたり、粘りの姿勢はいいが、無用なファールをもらうなどユナイテッドのウィークポイントのひとつと言える。攻守両面のスケールアップを期待したが、やや期待はずれなシーズンに。
DF:ファビオ・ダ・シウバ 出来 判断不可
昨季信頼を勝ち取ったかに見えたが、今季は出場機会が激減。エブラに取って代わるほどのインパクトを示していないようだ。来期にベンフィカへのレンタルが噂されている。
DF:フィル・ジョーンズ 出来 上出来
大きな期待を背負って加入してきた英国最高峰の逸材という触れ込みでRB、CB、CMなど様々なポジションに挑戦。CMやRBでは積極的な攻撃参加を仕掛けダイナミズムをもたらしていたが、課題もそれぞれ見えたシーズンとなった。特に終盤戦になって存在感が希薄になった印象。一部では「オシェイ化」という声も聞かれているがまだ早い。ユナイテッドで1年目で大きな可能性を示したことは大きな評価対象となる。今後はCBで固定し、カバーリングや空中戦を磨きたい。
DF:クリス・スモーリング 出来 及第点
昨季、安定した守備で一定の評価を確立し、今季序盤はRBに挑戦。タイミングとストライドの大きさがよく、新境地を開拓した。またCBでもレギュラーの地位を確立しつつあっただけに冬から怪我でコンディションが崩れた。代表でも頭の怪我を負いヘッドギアを装着するなど調子は崩れた。マンC戦でも決勝点(コンパニ,45分)のマークがずれるなど明らかに不振を極めてしまったスモーリング。来シーズンの復調が求められる。
DF:ジョニー・エバンス 出来 上出来
序盤はソツがなく中盤は貶されまくりながらも終盤になって調子を取り戻したと言う印象。ウルブス戦で初ゴールを挙げた。全体的には初めて充実したシーズンを送ったと言っていい。然し空中戦の強さなど武器らしい武器がなく、エバートン戦(4-4)のようにコンセプトが明確な好チームには苦戦する傾向が強い。
DF:リオ・ファーディナンド 出来 及第点
序盤中盤は肉体的な衰えを隠せずに無謀な印象も残し限界説がささやかれ引退すべきだなどと厳しい声も上がったが終盤になって読みの鋭さを生かし、復調し、限界説を一蹴した。肉体的な衰えがあるのは事実だがそれを言っても始まらない。次世代に引導を渡すのはしばらく先となりそうだ。新たな、リオ・ファーディナンドの始まりである。
DF:パトリス・エブラ 出来 上出来
守備面での対応にやや陰りが見えるが依然攻撃面での存在感は大きい。オーバーラップを仕掛けるタイミングがよく、左サイドの攻撃を活性化させている。継続性も安定感も抜群だった。縦へ速いウイングタイプを苦手としており、チェルシー戦(3-3)ではスターリッジに振り切られ失点を献上した。
DF:ネマニャ・ヴィディッチ 出来 戦犯
主将としてチームを力強く牽引した昨季と打って変わり、怪我に泣いた。特に現在負傷している靭帯の怪我は重く選手生命にもかかわるものとして心配された。
DF:エゼキエル・フライアーズ 出来 判断不可
プレミアデビューを飾った左サイドバック。エブラの後継者探しにはフライアーズとファビオが有望だったがまだエブラの領域には両者到達していない。
