♪「夜空ノムコウ」
綾戸智恵ちゃんの、絶望に満ち満ちたカバー。
絶品だと思ってた。
独りであることが、極まり伝わることが、二人になるフシギ。
ドン引きするほどの暗さが、滑稽に変わるオカシミ。
これほどの悲しみはないんじゃないかという声に、いつも救われる。
♪「夜空ノムコウ」
雅楽でカバー?と手に取った、東儀秀樹さん。
明るく楽しく伸び伸びと、希望に満ちあふれた展開。
なにしろご本人さんの手による英詞による、ご本人さんのラップ。
そして二胡、琵琶、笛と、滑稽に流麗。
なにか突き抜けた、可笑し楽しい、救い。
このあとに続くカバーシリーズが、相当におもしろ楽しい。
ジャージーで、ロワイヤル。
宮内庁をご卒業されたラインでしょうか。
函館に古澤巌さんと来られたとき、
消灯した暗闇の中から音が上がって、
客席後方から、東儀さんが現れ、
ステージの中央に立ち、表面を切られたとき、
涙が流れたのを思いだした。
初見聴きで、オリジナル曲で、涙するのは、本当にまれだから。
♪「鳳凰伝説」だったのかな。
すべてを呑み込んで、飛躍、跳躍。
勇気と、決意。
天に、地に。
「OUT OF BORDER」 東儀秀樹
2007・6・13 UCCS-1104