古本屋で購入した終物語中巻の200ページ目くらいに陰毛が挟まっていました。
というかある意味、隠毛です。
さらに性別をはっきりさせるためにもっと言うとちん毛です。あの忌々しいドラゴンの上に咲いているアレです。身体の中で一番汚いものを守るために生を与えられた悲しきモンスターです。
小説の200ページ目となると、
どの作品も起承転結の「転」に差しあたる小説の中で一番盛り上がる場面だと思います。ドストエフスキーや京極夏彦だったら話は別ですが。
案の定、今回も後は醤油とマヨネーズをぶっかけてかきこむだけ。もしくは終電も逃して後はホテルに連れ込むだけ。あるいは、ポニーテールとシュシュにおける「束ねた長い髪、水玉のシュシュ♪」がくる手前、まさにMAXハイテンションな時に突如として現れたそれ。
陰毛にして隠毛にしてちん毛な吸血鬼。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
借りた本の貸出カードに毎回同じ人の名前が書いてあって、そっから奇跡的な出会いに発展していく耳をすませばで有名なあのシーンとは打って変わって、ただ前の持ち主のちん毛をインサートされただけ。性別をはっきりさせられただけ。
試しにカントリーロードを聴いてみたが、馬鹿馬鹿しくなって笑ってしまった。その際に吹き出た鼻息によってひらひらとまるでタンポポのように堂々と飛んでいく陰毛。翼を広げ、気高く。まるでそこがヴァージンロードなのではないかと錯覚させられるほどに美しく…
サラリーマンの革バッグの中へ入っていったのだった。
おわり。