関西弁を喋る龍『龍のダンス』 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
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センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

やりたいことがいっぱいあります。
描きたい絵もいっぱいあります。
読みたい本も
弾きたい曲も
作りたいものも
試してみたいことも。
 
ごちそう並べられて、
わぁ~何から食べよう!!
って感じに似た、嬉しい悲鳴です。
春の予感って始まりの予感でなんかいいですねぇ。
 
さて、今回の絵は私の中で過去最高の大作です。
 
過去っつってもパステル画を始めて
まだ2ヶ月も経ってませんけどね。
何が最高って、ウロコの数。
最高に肩が凝った。
 
言い直します。
 
今回の絵はここ2ヶ月足らずの中で
一番ウロコが多くて描くのが大変で
めっちゃ肩が凝った、思い入れのある絵です。
 
では、関西弁を喋る龍 第4話
『龍のダンス』をどうぞ。
 
 
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(『深海龍』からのつづき) 
 
空の龍がそっと海の龍に寄り添うと、
2匹は静かに泳ぎ出した。
 
そして、左右対称に円を描き、
交差し、
螺旋となり、
海中に様々な模様を描いた。
 
回る駒の模様をじっと見ているような、
不思議な感覚。
 
時に近づき、時に遠ざかり、
2匹の対照的な色の鱗がきらめいて
それはそれは綺麗だった。
 
 
私はうっとりと長い間、龍のダンスを見つめていた。
 
どれくらい経ったのだろうか、
ふと気が付くと深海龍の胴体が目の前に横たわっていた。
 
ぼんやりとした頭にお天気龍の声が鋭く響く。
 
「子供が産まれる!」
 
 ・・・え?子供?
 
「手伝え!!」
 
 ・・・えぇっ!?
 
つづく
 
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今までに紹介したどの龍の絵にも
「ウロコすっげ!」「ウロコきっれ~」
っていう描写をしたと思いますが
私が龍を見て真っ先に感じるのは鱗の美しさで、
龍を描くときに一番心を込めるのも鱗なんです。
 
一枚一枚丁寧に描いていると、
どの鱗も愛おしい・・・
同じように見えて色も形も同じものは描けません。
一つの鱗が左右前後の鱗の形に影響を与えます。
 
私たち人間のようです。
 
同じようでいてひとつとして同じものはない。
お互いに影響し合い、どれが欠けても成り立たない。
お互いが寄り添うことで強靭さとしなやかさが生み出される。
 
ああウロコ好きだわぁ。
 
ウロコonlyの絵とか描いてみたいです。
 
あ、また描きたい絵増えた・・・
 
 
この絵を描いてて、気づいたことがあります。
 
巴のマークって二重らせんを表しているのだね!
これは後々発展するスゴイ気づき!
だけど話長くなるからまたの機会に。
 
 
次回は関西弁を喋る龍の続き、
『龍の子供』です。
龍の子供はなぜか龍ではありませんでした。