関西弁を喋る龍『紫の光』 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

今朝ふと目が覚めたら
西向きの窓の外に輝く満月が。
沈む前に挨拶をしてくれたような、気がしました。
 
この世はすべて自分の解釈でできている。
 
解釈問題って言うみたいですけどね、
素粒子の不可解な動きを説明するには
たぶんこうなんじゃない?
こう考えたら辻褄合うよ~って解釈するしかない。
仮説を実証するすべがないのです。
すべての物質が素粒子からできてるってことは、
この世界も解釈で成り立ってるってことですよ。
 
客観的だと思われていた”科学”の最先端が
相対的な「解釈」でしか成り立たなかった。
客観性の最たる数学でさえ、
数学の根底はある程度の思い込みから
成り立っているって”数学的”に証明しちゃったって話です(不完全性定理)。
 
だから、「私はこう思う!」っていうことを
人に何と言われようが気にしなくていいのですよ、
自分の解釈なんだから。
逆に人を批判したり話を疑っちゃいそうなときも
セレブなマダム風で乗り切ることを提案します。
 
「ワタクシには世界はこんな風に見えますのよ。」
「あらステキ。私にはこんな風に見えますわ。」
「まぁアナタのもステキ!」
 
では、関西弁を喋る龍のつづきをどうぞ。
 
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龍の目は、紫色の光そのものだった。
 
 
 
強烈な光を放つ大きな目が、間近にある。
不思議と眩しくはない。
私はまじまじと観察した。
眼球は?虹彩は?白目は?
見えない。目の奥の感情も読めない。
 
龍はじっと集中していた。
私の額に目の光を当てて何かを伝えようとしている?
何らかのエネルギー?力を授ける的な?
私は額に熱やエネルギーや
ましてやみなぎる力なんてまったく感じなかった。
きっと私にはその力は使えないんだろう。
頑張って集中してくれてるのに、申し訳ないなぁ。
そう思った。
 
ふいに身をひるがえすと龍は
 
「よう見とけ‼」
 
と言って黒雲の上に戻った。
 
龍が雲の上でぐるぐる円を描いて飛ぶと、
雲の筋がすうっと舞い上がる。
わたあめを作るような感じだ。
 
そうやって雲を削るようにして塊にすると、
いきなりバシっと尾ではたき落とした。
雲塊は海の上だ。
 
龍はすごい勢いで急降下した。
海面の雲塊をガブっとくわえ、
手で押さえつけ、そのままずぶずぶと
龍もろとも海の中へ沈んでいった。
 
私は悟った。
 
異常気象は龍のせいじゃない!
逆なんだ!
龍は、異常気象を食い止めようと
雲を削って沈める作業を必死でやってくれているんだ!
 
 
「ついて来いっ‼」
 
頭の中で声が響いた次の瞬間には
私はもう海の中にいた。
 
つづく
 
 
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さぁ、強烈な光をどう表現しようか~
と考え、曼荼羅アート風にしよう!
と閃いたんですが、曼荼羅、めんどく・・・
いや、難しい・・・。
おおざっぱなO型さんにはハードル高かったです。
また挑戦はしますけどね。
細っか~い曼荼羅アート描ける方、
心より尊敬申し上げます。
 
松果体って第3の眼って言われているけど、
あれ昔から不思議なんですよね。
松果体は両耳を結んだ線の中心あたり、
おでこの裏っていうより目の奥にあるのに、
なんでおでこが第3の眼の位置とされているのか。
松果体とは別に考えたほうがいいのか。
第3の眼に詳しい方いたら教えてほしいです。
 
この紫の光は後々重要になってきます。
 
次回、もう1匹の龍が登場します。
『深海龍』お楽しみに。