ああ、あれはよく見る、宇宙の裂け目だ。
あの向こう側にいってみたいんだけど、
いつもたどり着けないんだ。
「行ってみるか?」
龍はそう言ったかと思ったらあっという間に
宇宙の裂け目、向こう側への入口に連れて行ってくれた。
私一人では近づくことすら出来なかったのに。
ものすごく強い光、だけど眩しくない。
生暖かいゼリーのような感触を抜けると、
「向こう側」の世界が広がっていた。
一面やわらかいピンク色の…雲?
ここは「あの世」ってやつかな。
雲の上に人を見つけた。
あ!ばあちゃん!!
満面の笑みで私に手を振っている。
やっぱりね、ここはあの世だ。
そう思ったら、亡くなった祖母の隣に母と娘が現れた。
母も娘も健在なのになぜ?
娘がいるなら息子はどこ?
そう思った瞬間、息子とともにぶわぁっと大勢の人が現れた。
これは私の子々孫々、先祖代々。
亡くなった人も生きている人も生まれていない人も、
全員が嬉しくてしょうがないというような笑顔で
縦横無尽に手を繋いだ。
縦にも横にも手を繋ぐなんてよく分からないけど
とにかく全員が網目状に連なった。
そしてふわっと風に揺られたかと思ったら、
人々は一瞬で孔雀の尾羽になった。
つづく
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職業としてはやっていませんがヒプノセラピストの資格を持っています。
師匠からヒプノを受けたときや他の生徒さんの練習台になったとき、
誘導の言葉と関係なく最後は必ず光速で宇宙を飛び、
宇宙の裂け目を目指すイメージになってしまっていました。
胎内記憶かな?と思っていましたが(裂け目は子宮口?)
龍に連れて行ってもらった向こう側の世界は「あの世」のようで
実は生死は関係なく、人の「個」としての感覚もあやふやな世界だったのです。
この龍は実は純白なのですが、うろこが時々虹色にきらめいて
ものすごくキレイなのでそれを表現したくてこんな感じになりました。
もっと、もーっとうっとりするほどキレイなのですが画力が追いつきません・・・
ちなみにこの龍は関西弁ではなく断定形で話し、
大学教授のような威圧感?大物感?がありました。
この後、孔雀はさらに変化します。
「向こう側の世界」は実は・・・
次回、孔雀の絵とともにつづく!