埋没費用 (sunk cost) とは、事業などに投下した資金のうち、
事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用をいう。

合理的に行動するなら、投入した資金が埋没費用として考えられる場合、
早期に見切りをつけ、別の行動を起こしたほうがよい。

例えば、映画館に映画を見に行ったとしよう。
その映画がつまらなかった場合、映画に投入した資金を埋没費用とし、早めに映画館を出た方が合理的になる。
つまり、つまらない映画を2時間見るよりは、その時間を別のことに回した方がよいということだ。

では、つまらない授業はどうだろうか?

学費はすでに払っているので、つまらない授業の学費分を埋没費用と考えるべきだろうか?

それは当事者の自由だが、経済学の研究者は埋没費用のことをよくわかっている。
なぜなら、経済学関連の授業では出席を取らないことが多いからだ。

埋没費用を考慮するのは学生なので、出席を取るということは、
その考慮を制限することになるというのが経済学者の意見である。

しかし、経済学は合理的に考えすぎる。
そこまで合理的な人間は少ない気がするがね。
[参考文献]

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