感覚とは、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚・運動感覚(自己受容感覚)・平衡感覚・内臓感覚のことである。
その中でも視覚によって得られる情報は、日常空間を生きる我々にとって重要な位置を占めている。
視覚は、2次元平面の網膜像から3次元立体像を復元するという不良設定問題を常に解いている。
また、我々が視ている世界は、常に0.5秒後の世界であり、その0.5秒を脳は常に補っている。
このように、視覚は好奇心をそそる対象である。
しかし、最も早期に発達する感覚は、聴覚である。
視覚が生後半年で急速に発達するのに比べ、聴覚は母親の胎内にいるときからすでに発達している。
音は羊水を伝わるので、胎児にも外の世界の音が聞こえているのだ。
胎児は、聴覚からどのような世界を想像しているのだろうか?
これから生まれ出る世界に期待と不安を膨らませているのか?
はたまた、「パパでちゅよ~」とか言ってるアホな奴がいるなどと思っているのだろうか?
いずれにせよ、聴覚情報は想像力の強力な源泉だと考えられる。
視覚は、聴覚よりも強力に環境世界を規定してしまうので、想像力を発揮する隙間がない。
つまり、視覚に依存した生活は、我々の想像力を阻害する恐れがあるということだ。
例えば、中学生の時は想像だけでオ〇ニーできたのに、今やAVなしでオ〇ニーできないという人は多い。
これは、発達段階で視覚的に依存して生活することにシフトしている証拠である。
他にも、「妾(めかけ)」があげられる。
「妾」は差別的な意味合いがあるので使われなくなったが、
本来は「目欠け」と書き、目を潰された女性のことを指していたらしい。
目を潰された女性は、あっちの感覚が鋭敏になるため、
高貴な殿方たちは女性の目を潰し、スケベ心を満たしていたという。
また、SEX中に男性は視覚に依存し、女性は聴覚に依存しているという報告がある。
そして、女性に目隠しをするというプレイもある。
だが、目隠しするのは男性の方がよい。
それにより男性は想像力を発揮し、さらなるステージへと足を踏み出すことだろう。
- そっと目を閉じ、耳を澄まそう。
そこには、想像力への扉が開かれているはずだ。
【今回の参考文献】
- 視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学/山口 真美
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