「天皇の龍」 別府進一著 明窓出版 という本を読みました。
内容は、天皇を守っている龍の話ではあるのですが、
UFOに乗り、他の惑星で学んだことや、
その時空を超えた展開は、フィクションともノンフィクションとも分類できない類の世界であり、
著者、そして読み手にとっても読んでいるときには圧倒的な真実であると思われ、
深く魂が揺さぶられることになった不思議な本でした。
それが、現役の公立高校の先生(学校名も出ていました!)によって書かれた本ということで、
なお一層の驚きとともに時代の変化も感じました。
ストーリー展開にひきつけられるとともに、学びとして刺さった部分も多くあり、
その一部を下記に残してみます。
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地球より少し進んだ惑星では、生まれる前に意図してきたその人の人生の学びの計画が第一に尊重されている
他のどの人とも異なる唯一無二の旅路を経験していることに対して互いに十分な敬意が払われている
滴(しずく)の循環についてもよく理解されている(輪廻転生のこと)
まだ内面が十分に育っていない者たちは自分がそうあってほしいと願う真実だけを追い求め、
それ以外のものについては、自らの内側の顕れであることを受け入れられませんでした
内在する闇から目をそらし、光だけを求めては闇の責任を他の者に、
つまるところは宇宙の具現化をつかさどる存在に転化してしまったのです
自らのうちに潜む闇を見据える強さを放棄することは
自らの創造力を手放すことでもあり
依存や従属、無力感を生みました
人は長所によって物事を推し進め
短所の克服に向けた努力がそれを支えます
しかし、それだけではどうにもならなくなったとき
最後にその人を救うのは欠点です
欠点に対する謙虚さが必要です
天皇の祈りは普通の祈りとは異なっている
神人の祈りには悪事を鎮める祈りも許される
しかし、天皇の祈りにはそれは許されない
神殿の奥深くでささげる祈りは静かで深く、何人の意思をも妨げることのない祈りである
天皇は地球のすべての存在の弥栄を分け隔てなく祈る存在だということ
それは、大自然の仕組みに、悪事を働いた人の周りにだけに空気がなくなることもなければ、
悪事を働いた人にだけ陽が当たらなくなることもないようなもの
他人よりも困難な状況があるのではない
人がそれぞれの物事に対して感じることができる深さや広がりは、唯一、その人の内面によって決定付けられる
その聴き手は相手を見ている自分の視座だけでなく、相手の内側から自分を見ている視座も有しており、自分を相手との両者から同時に物事を眺めていた
相手を思いやるも何も、最初から両者の中に同時に存在しているのです
それも慈しみにあふれた意識でもって・・・
話を聞くにも体を使うにも、愛によって相手を包み込むと、また、愛によって相手に包み込まれると、
現実の中に違う世界が開けてくることを理解しました
昔話には、悪い鬼などが登場人物にたてついた後に改心して守護にあたる話がありますが、
あれは実のところ一貫して守護していたのではないかということです
すごみある容姿に対して恐れを抱きがちなのが人間ですから、人々が受け入れやすいように話が再構成されたとしても、それほどの不思議はないと思います
800年近くの間、とてつもなく神聖なものは、とてつもなく醜く恐ろしいものによって守られていたのです
神聖さに臆することのないことは、醜く恐ろしいものから目を逸らさないこととよく似ています
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後日また感想を書いてみたいと思います。
2021年5月4日 海辺で空を見上げたらこんな太陽でした
日暈や月暈の話もこの本の中に出てきましたのでシンクロを感じました。