前回の東京五輪の開会式に由来する「体育の日」が、次期東京五輪の開催に合わせて「スポーツの日」に名称変更されることが決まった。
「国民体育大会」(国体)も「国民スポーツ大会」になるというのです。
スポーツライターの玉木正之さんが言われるようにそれは「全くの別物である」
体育とスポーツの違い(大辞林より)
「体育」
スポーツ・体操などの身体活動により、健康の保持・増進と体力の向上をはかるための教育・教科。知育・徳育と並び教育の重要な一側面をなす。
「スポーツ」
余暇活動・競技・体力づくりのために行う身体運動。陸上競技・水泳・各種球技・スキー・スケート・登山などの総称。
うーん似て非なるものなり。やはり明らかに違うポイントを2つ。
①体育には知識の教授があるところです。日本の小学校体育でいえば保健領域。病気の予防、けがの予防、健康の保持・増進のためにはどういった生活を送ればよいか。そういった情報が健康で安全な生活を送っていく上での基礎知識として与えられる。
②心身の成長過程にふさわしい運動・活動を用いたカリキュラムが組まれている。スポーツはその手段となるのではないか。
日本その他先進諸国ではいまや当たり前といった事項ですが、開発途上国では体育・スポーツの分野の教育はどうしても後回しになりがちなのが現実です。また、教育者側が体育とはなんぞやといった具合。課題山積です。