『21世紀の石原裕次郎を探せ』というオーディションが十数年前にあった。

賞金1億円ということでかなり大きな話題になり注目されたが、優勝者の徳重聡は未だに『石原裕次郎』どころか全くの泣かず飛ばすの俳優になっている。




僕はこのオーディションで石原裕次郎になるのは難しいと思った。それは最初に1億円という高額な賞金を与えてしまったからだ。

ハングリーな精神、自分の力で這い上がってスターになるんだという気持ちでなければ絶対に大衆の心を掴む大スターにはなれないよね。

賞金は100万円ぐらいで5年後に石原裕次郎に近づいたと認められたら残りの賞金を渡すという形式だったら徳重聡はスターになれていたかもしれないな。

ところで、
昨日に『亀田興毅に勝ったら1000万円』というのがAbema TVであっていたので、まあちょっと見てみるかとスマホで見ていたら、さんざん試合前に1時間以上も煽りに煽っておいて、さあやっと最初の第1試合が始まったと思ったら、真っ黒な画面に……

視聴者が予想以上に多くてサイバーダウンしたらしい。

Youtubeでも視聴できると友人の情報で、その後は視聴できた。Abema TVはYoutubeともタイアップしてて良かったよな。全くの視聴できなかったら全くの企画倒れで大顰蹙だっただろう。




ボクシングファンの僕から見れば、試合はツッコミ所満載。

素人はヘッドギア装着は良いとして亀田もヘッドギアしてる。アマチュアでも今は試合ではヘッドギアしてないのに。

グローブは座蒲団みたいな14オンスのグローブ。

第1試合は口だけのホスト野郎。ホントに口だけであっさりと亀田にKOされてしまった。

第2試合は冒険大好きのユーチューバー。
数年のボクシング経験もあるらしく、かなりスピーディーな動きで亀田に善戦する。
しかし、第3ラウンドで亀田につかまりTKOされた。

第3試合は、自転車部の練習で1日に300㎞も走っていたというスタミナや根性抜群の高校の先生。お母さんが試合会場で応援しているが、正視できずタオルで顔を覆っている。
ウェルター級並みの体格の重いパンチもある先生は亀田に何発も打ち込むが、第2ラウンドで遂に力尽きてTKO負け。

第4試合は、元暴走族の総長。調印式でも亀田をかなり挑発した賞金獲得が一番期待できるチャレンジャーだ。

全身入れ墨で、贅肉のないシャープな鍛えられた身体。ストリートファイトで培ったという格闘の動きの感覚も鋭い。

元暴走族総長という立場もあり、この人も無様な試合はできない。

解説の竹原慎二さんも元暴走族。シンパシーを感じるのだろう。「動きはいいし、パンチも伸びている」と称賛。

両者一進一退の好試合が続いて、3ラウンドで亀田は遂にKOできずに、元総長も亀田を倒せず試合終了のゴング。

試合終了のゴングが打ち鳴らされると同時に精も根も尽き果てて倒れ込む元暴走族総長。

でも、この試合のレフェリーはいい判断で試合進めていたな。
素人の事故が起きないように、しかし最初のダウンでは試合ストップしないというバランスを考えた上手いレフェリングをしていた。

両者が縺れてブレークコール直後の亀田の反則パンチによるダウンを認めずに教師チャレンジャーに回復の時間を与えたのはさすがだった。拍手👏。

何にしても1000万円の賞金は高過ぎ!

ボクシングは最初は四回戦ボーイとして2・3万のファイトマネーからスタートする『ハングリースポーツ』なのだ!

しかし、世界チャンピオンになれば高額なファイトマネーと名誉を獲得できる。

亀田さんは、トレーナーになったのなら、もっと地道に後進の選手の指導をすべきじゃないのか。

真剣勝負のボクシングをこんなバラエティー企画にしてほしくない!

ボクシングは真剣勝負なんだ!

プロレスも真剣勝負だ!

格闘技をバラエティーにすんな!

ふざけんな バカ!




モハメド・アリとジョー・フレージャーの歴史に残る名試合 ⤴