太宰治氏の次女、作家の津島佑子さんがお亡くなりになりました。
(Web東奥 2月19日 10時24分配信)

 青森県五所川原市(旧金木町)出身の作家太宰治の次女で、「火の山」「笑いオオカミ」など、近代日本の精神を見詰め、生と死、家族など根源的なテーマの小説を書き続けた作家の津島佑子(つしま・ゆうこ、本名里子=さとこ)さんが18日午後4時10分、肺がんのため東京都文京区の病院で死去した。68歳。東京都出身。葬儀は近親者で行う。喪主は長女香以(かい)さん。

 約1年前に肺がんが見つかり、闘病をしながら執筆を続けていた。佑子さんの姉、津島園子さん(74)=東京都在住=によると、佑子さんは15日に入院。18日、急に容体が悪化した。

 1歳のときに太宰が自殺。文学から遠ざけようと家に小説などを置かず、ピアノなどを勧める母の意図に反し、小学校の図書館で借りた本を読む“隠れ文学少女”として育った。

 作家の中上健次さんとは同学年で、ともに同人誌「文芸首都」に参加。互いに認め合う文学上のライバル同士だった。白百合女子大在学中から小説を発表。

 1971年「謝肉祭」を出版。30代のころから文学賞を次々に受賞した。78年、想像妊娠する女性の孤独を描く「寵児(ちょうじ)」(女流文学賞)で作家としての地位を確立した。

 この他、長男を亡くした喪失感と祈りを文学に昇華させた「夜の光に追われて」で読売文学賞受賞。91年から1年間、パリ大学の研究所で近代日本文学を講義した。

 母美知子さんの一族をモデルにした98年の「火の山-山猿記」は父太宰を思わせる人物を初めて登場させた作品で、谷崎潤一郎賞と野間文芸賞をダブル受賞。NHK連続テレビ小説「純情きらり」の原案にもなった。

 この他の作品に「光の領分」「ナラ・レポート」など。川端康成文学賞、伊藤整文学賞、大仏次郎賞、毎日芸術賞も受賞。近年では、東日本大震災と原発事故を受けて書いた小説「ヤマネコ・ドーム」が評判を集めた。

以上【東奥日報社 Web東奥 】を参照

【津島祐子さん Neverまとめ】参照
http://matome.naver.jp/m/odai/2145579606183260901


【私なりの感想】
太宰治氏は才能溢れる小説家でしたが、心が弱く、当時の麻薬的な薬物にも溺れ、愛人との心中未遂を何度も繰り返し、次女の祐子さんが一歳の時に遂に玉川への入水心中で太宰氏は亡くなった。

それで、母親は祐子さんが小説や文学に興味を持たないように特に遠ざけたらしいです。ピアノなどを代わりに習わせたりして。

しかし、祐子さんのDNAには文学が刻み込まれていたようだ。母親に隠れて小説を読み込んでいた。

大人になり小説家になるとやはり才能を発揮して文学賞も多くの作品が受賞した。

心の内には父親を恨んでいたが、最近になって太宰治氏の研究をまとめ始めた矢先に病に倒れられたらしい。

ご冥福をお祈りします。