数年前に定年退職された元上司が、
送別会の挨拶で仰った言葉が、
今も心に残っています。
それは、
「クライアントを見捨ててはならない」
という言葉です。
(私の本業の業界でも、
お客様のことをクライアントと呼びます)
アドバイスをしても、
なかなか実行しないクライアントに対して、
愛想を尽かすことがあってはならない、
という意味だと理解しています。
私はコーチングを実践し始めて日は浅いですが、
クライアントが問題を直視できなかったり、
計画を行動に移せなかったりと、
状況がなかなか好転しないケースを
実際に目の当たりにしています。
変わりたくないなら変わらなくて良いと、
コーチが勝手に匙を投げたり、
見切りをつけたりすることは容易ですが、
それでは、コーチを信じて話をしてくれた、
クライアントを見捨てたことになると思います。
その人が変化し、
成長できる可能性について、
決して本人よりも先に諦めることなく、
その人が本当に変わりたいと思えるまで、
どっしり構えて待っていたいものです。