前回の続きです。


90年代初頭は、何の予備知識もなく新台と対峙するのは珍しくありませんでした。現在は大当たり確率や確変突入率など、最低限の情報は台自体に小さく書かれてあったりすると思いますが、当時はそれもなく、パチンコ雑誌内では『確率を台に明記すべきだ!』と書かれた記事もちょいちょい見かけました。


そのような運動が功を奏したのか、実際に明記されるようになったのですが…今度は解析が禁止になっちゃいましたね。いつからなんだろう…ブラックボックス化してしまったのは。


90年代は、パチンコの解析結果が出ることが、勝とうとする人達に必須的に求められたことで、その為にパチンコ雑誌があったと言っても過言ではありません。


解析記事や解析を受けての見解が雑誌によって多少異なるのが、読んでる方は混乱しながらも面白かったものです。雑誌同士では、いち早く解析結果を出すのに躍起になってた気がしますね。


解析結果を知って、その仕組みに驚いた台はいくつもありますが、ざっといくつか紹介します。


みんな大好きアレジンです(笑)


詳しいことは省きますが、2つのカウンターを使い、カウンターの進み方や論理演算など複雑な計算を絡めることで乱数をグループ化させていたことが解析で分かりました。パチンコ必勝ガイドの最初の発表では、『なぜ連チャンするのか?なぜ天国でリーチが頻発するのか?プログラムには書いてなくて分からない』という結論をされていましたが、その後読者の指摘で、計算を経ることで乱数がグループ化されるということがハッキリしました。真実が明らかになるこの過程も面白かったものです。


 これも、みんな大好きフルーツパンチ


保留玉連チャン機ですが大当たり判定カウンター値を取得するタイミングが、一般的なヘソ入賞の瞬間ではなく、デジタルが回り始めてからになっていることと、一般電役の仕様上大当たりになって保留の消化が始まるまでの時間が一定であることを利用して、リーチ時間を調整することで連チャンを発生させるという仕組みが解析から分かりました。これ考えた人天才だと思いました。


みんな大好きフィーバーレクサス(しつこい)


写真は私がレクサスシリーズの中で最も打ったレクサスⅥというマイナー機。シリーズの中で多少仕組みは異なりましたが…ざっと書くと、保留の空き領域には仮の数字としてゼロが書き込んであり、ヘソ入賞があってカウンター値を取得したら上書きされることになっていますが、保留に空きを作って大当たりを迎えた後大当たり中の処理を意図的に増やし、カウンター値更新を処理後半に持ってくることで処理が完了する前にリセットが入り、仮の数字であるはずのゼロが保留領域に書き込まれることがあるよう作られていました。大当たりと判定されるカウンター値はゼロ。その為連チャンになるという仕組みでした。この内容だと正確ではないんでしょうが許してください。コンピューターの専門家でもないので突っ込みもなしでお願いします(^_^;)

 

まだまだ驚いた台はたくさんあるんですが、とりあえずこれだけで…

また続きは書きたいと思っています。今のところ。