前回の続きです。大同のフィーバーテキサスD

この機種は、当時はまだ少なかった前兆予告を搭載していた。

それは、左ドラムが停止した後右ドラムが停止する際、大きなスベリを伴うというもの。

スベル際には効果音も鳴るのでハッキリと分かるものだった。

保留玉で連続して滑れば大チャンス、テンパイすれば激熱だった。

ドラム式のパチンコでこういった連続予告を搭載した機種は、多分これが初めてのような・・・・気がしている。

その後連続予告が搭載された機種では、三共のフィーバーアラビアンDXがある。

 

CR版もあったが、私はCR版は未経験。現金機のみしか経験がないのだが、実際私の生息域では現金機版の方が設置されていた。

ドラム周りが赤くフラッシュし『ビビビッ!』となる連続予告。

 

ちなみにフィーバーアラビアンDXのスペックは、大当たり確率1/227賞球7&15出玉2300個。

赤7、青7、Fで当たるとドラム100回転までのミニデジタル時短に突入するというもので、スペック的にはマイルドな感じだが、結構荒れる時は荒れる印象がある。

 

またこの機種は業界初の機能も搭載している上、リーチや予告に実は様々な法則があるのが画期的だった。

ドラムボックス全体がガタガタと揺れるアクションを搭載した機種はこれが初めて。

ビビビッ!の連続予告は、最終回転でビビビッ!が短ければハズレ確定長ければ大当たり確定。

右ドラムが一旦停止してからもう一度動き出すアクションは、動くコマ数によっては大当たり確定になる。

中と右リールが揃った状態になる『さまようリーチ』は、ダブルリーチになっていれば大当たり確定。

時短突入図柄が揃った状態の全回転リーチ『魔法のリーチ』は大当たり確定等々・・・。

 

右ドラムが一旦停止後に動くアクションは、動くコマ数によっては大当たり確定になるのだが、実際にはテンパイもせず残念でした!ってパターンが当然ながら多い。

私はこのての機能がどうも好きではない。

以前も書いた気がするが、ニューギンの大江戸日記7はこれが頻繁にあって、そのイヤな印象だけが強烈に残っている。

 

話を戻すと、この予告の連続性というのは、後続の機種にも搭載された。

↑フィーバーメガクイーンEX(三共)

大当たり確率1/223

賞球6&13

出玉約2000個

3、7当たりで200回転1、5当たりで120回転E、Z当たりで60回転C、T当たりは時短なしの変則時短デジパチ。

ハッキリ言って、フィーバークイーンらしさはどこにもないと思うのだが、名前に『クイーン』が入っている。

 

この機種にもCR版があったのだが、アラビアン同様私は現金機しか打っていない。

この機種にもフィーバーテキサス同様の右ドラムのスベリ機能があった。

またこの機種はリーチアクションがシンプルでありながら動きも小気味よく洗練されている。音楽もカッコイイ。

今でも十分通用するレベルにあるんじゃないかと思うのだが。

全回転リーチであるメガハイパーリーチに3つの段階があるのが特徴かと思うが、CRフィーバーギンガSPから継承された『ドラムの超コマ送りアクション』が、ギンガと比較してよりスムーズなドラムの動きで三共のドラム制御技術の高さを思わせた機種でもある。

↑CRフィーバーギンガSP

ドラムが1コマの1/8ずつジリジリと動くアクションを初めて搭載したこれも画期的な機種。

 

ドラム式に限らず、2番目に停止する出目が保留内で何かしらの連続アクションを伴う機種は他にも出てきたのだが、これも最終的には規制が入ってしまった。

規制が入ってからは、ひとつの保留玉内で何度もアクションを行う『疑似連』という形で継承していくこととなった。

保留内での連続予告は、どの機種も当たりに結び付く確率がそこそこ高かったので興奮はしたのだが、例えば保留満タンの時に連続予告に突入したかに思わせて、次回転では何も起きないガセも結構あった。

この場合、残りの保留玉には何の期待も持てないというのが、連続予告を搭載した機種では嫌いな点であった。

 

ちょっと長くなったので今回はここまで。

次回、フィーバーテキサスDを打った時のエピソードを書きたいと思う。