前回の続きであるが、まずは三共のフィーバークイーンⅡのことを書きたい。
フィーバークイーンといえば、言わずと知れた大ヒット機種であり、随分前になるがこのブログでも記事を書いた。
もう一度おさらいの意味で書くが、元々はクイーンは、『フィーバーキングⅡ』の後継機という位置づけで登場した。
↑フィーバーキングⅡ
↑フィーバークイーンⅡ
後継機であるフィーバークイーンは、ハッキリ言ってキング登場の時ほどのインパクトはなかったが、結果からするとキングを超える大ヒット機種となった。まぁ、キングも大ヒット機種なのだが。
フィーバーキングは業界初となる機能を多く伴って登場した。ここでそれを整理したい。
①業界初のデカドラム
②シングルリーチとダブルリーチで異なるリーチ音を業界初採用
③一旦外れた後再度ドラムが動いて当たる、二段階リーチを業界初採用
後継となったクイーンの特徴とキングとの違いは・・・
①キングではクセの強すぎたワープルート(ゲージ)を変更
②ドラム回転音やリーチ音が旋律のあるメロディーになった。(それまでのドラム機はメロディーというよりも効果音だった)
③リーチ時、最後の一周は盛り上がる音楽に変わり、打ち手を煽る感じになった。
④プラス2コマの再始動当たりがなくなった。(前述の音楽との関係)
⑤1コマだけだが逆回転で当たるパターンが加わった。
⑥大当たり判定方式(最初に左右の出目を決め、リーチならば次に進むという二段階判定。キングはよくある一発抽選方式だった)これは当然連チャンに関わっていて、クイーンの方がキングよりも若干連チャン率が高かった(約1/4)
私が感じているのは、大当たり判定方式を含んだ連チャンシステムと、この「煽る音楽」がウケタのではないかと思っている。
クイーンは長期に渡って設置されたパチンコで、福岡で打っていた時点でも既にベテランの域に入るものだった。
そんなクイーンも、最終的には「社会的不適合機」というレッテルを貼られ、強制撤去をされるのであった。クイーンのギャンブル性などしれたものであるのだが・・・・。
大ヒット機種であったため、いくつものリメイクや後継機が出ている。また面白いのは、「クイーン」という名前がないのにクイーンを彷彿とさせる機種もあることだ。
そのひとつが
↑CRフィーバーカジノRX
1999年登場。キングやクイーンよりも大きいドラム。金色のドラムは豪華な感じだった。
バックライトが赤くフラッシュし、フィーバクイーンの回転音が流れ出すリーチがあった。
流れるのは回転音だけで、リーチ時はフィーバーカジノの音楽。
また、プレミア等ではなく普通にハズレもあるスーパーリーチだった。
↑CRフィーバーセブンフラッシュ
2000年登場。機種名に「クイーン」はないのだが、ドラム図柄は4色の7とジャック、クイーン、キング、エースのトランプ図柄でクイーンを思わせるもの。ただ、ジョーカーだけなかった。
この機種は、ひとつのドラムパチンコの完成形ではないかと私は思っている。
チャンス目の概念を作り、多彩なドラムアクションは楽しかった。
リーチや予告の類は、この機種位の数・アクションで丁度いいんじゃないかと思っている。
今現在、このままの予告・アクションで例えば甘デジで出せばウケルんじゃないかと思う。
↑CRフィーバー・ザ・キング
2003年登場。機種名は「キング」なのだがクイーンらしさの方が強い。
図柄は7とジャック・クイーン・キングのトランプ図柄。
また、大当たり中に流れる音楽はフィーバークイーンの大当たり時の音楽をアレンジしたもの。
なぜ「キング」なのかよく分からない機種だった。
セブンフラッシュは完成度が高かったが、この機種もまた高かった。
業界初の2層ドラムを採用し、ドラムパチンコの新たな楽しみを作ったとも言える。
SANKYOの技術力・開発力に大いに感心したものである。