前回書いた通り、新台入替というのは昔はそれはそれは大きなイベントであった。
私が熊本を去るまでそう遠くはないある日、行きつけの店だったコア21下通店が、大々的な新台入替を行うことが分かった。インターネットなどまだ一般的には全くない時代…どうやって情報を仕入れたのか忘れてしまっているが、おそらく店から告知があったのだろう。
私は今も昔も人混みが嫌いなので、新台入替に並ぶなんてことはほとんどしなかったが、この時は「よし!行ってみっか!」という気分になった。
新たに設置される機種が事前に分かっていて、その時は結構たくさんあった大規模な入替えであることも分かっていた。当時は今と違い、基本的にシマ1列は同一機種というのが当たり前だった。たまにシマ1列を半分ずつ使う2機種設置があったくらい。いつからか、バラエティコーナーなる様々な機種を1~2機種導入する形が出てきて、今はこれが当たり前になり、新台入替といっても、その中の数機種(数台)のみの入替という形が一般的になっていったのではなかろうか。
で、当日の新台入替で入る機種はたくさんあったと思うのだが、打つ台(打ちたい台)としてその中の3機種にターゲットを絞った。その3つのことを書こう。
まずひとつは・・・三洋の「CRギンギラパラダイス」
今もなお続く、海シリーズの元祖がこれ。
最初はデジパチではなく権利物だった。
2回権利、3回権利の権利回数固定タイプもあったが、最も出回ったのは写真のCRタイプだろう。
3段階の設定があり、設定により確率は異なるが概ね初当たり確率は1/250
奇数図柄で当たれば確変で次回当りまで継続(リミッターはなし)
というのが概ねの概要。
確変といっても権利物なので、確変中も通常時と同じように玉減りがある。
今現役の海シリーズのことを私はハッキリ言って知らないのだが、ギンギラパラダイスと今の海シリーズとの共通点や異なる点を踏まえ、ギンギラパラダイスの特徴を記載する。
①泡予告・魚群予告があり、魚群が熱い(大体50%の信頼度)
②クロステンパイのダブルリーチ時にマリンちゃんが出現するスーパーリーチがある。
③数字は1~9までで、対応する絵柄は変わっていないのでは。
④奇数で当たった方が嬉しい。(ギンギラパラダイスの場合は奇数で確変)
⑤まだサムはいなかった。
⑥ギンギラパラダイスの時点では、まだ絵柄再抽選はなかった。
ハッキリ言って、この後20年以上もホールに存在するシリーズ物となるとは・・・当時は全く想像もしなかった。
三洋というメーカーも、当時はまだまだ一中堅メーカーに過ぎなかったのだが、この海シリーズのおかげで今や業界トップ?になってるような気がする。
私はこのギンギラパラダイスと、初代海物語、新海物語と打って、大体その辺でこのシリーズには飽きてしまった。
今も打ってる人は凄いなと正直思う。ゲーム性は色々違いがあるんだろうけど・・・見た感じ変わらないからなぁ・・・。
入れ替えの2機種目は三共の「CRフィーバーワンGP」
1/3で確変突入で以後2回当たるまで継続。途中確変で当たるとそこからまた2回継続・・・という、CR黄門ちゃまを契機として普及しまくった当時のフルスペックデジパチである。
フルスペックデジパチは、初当たり確率が1/400程度の機種が多かったのだが、この機種は1/371で非常に高い方である。
おまけに設定はなかった。
ファミコンのレースゲームを思わせる画面と、なかなか楽しそうなリーチアクションを搭載した機種だった。
「フォーミュラ・ワン」を「フィーバーワン」として、略すとどちらも同じ「F1」になるのはナイスアイデアだと思った。
そしてもうひとつが三共の「CRフィーバービーチ」
お色気路線のデジパチである。
初の液晶デジパチ、麻雀物語がそうだったように、「エロとパチンコ」「お色気とパチンコ」の組み合わせはこの機種登場以前からかなりの数存在していたが、フィーバービーチは通常時からそれに拍車がかかったような感じになっていることと、これまでの機種と比較するとかなりリアル路線になった機種であるといえる。
先のフィーバーワンのようなフルスペックではなく、確変突入率は1/3より若干低い4/13という数値。
確変で当たると以後2回継続するのはフルスペック機と同じだ。
なのだが、この機種のポイントは初当たり確率だ。
フィーバーワンと違い3段階の設定があったのだが、この差がかなり大きかった。
一番悪い設定3では1/408。フルスペックとしてもキツイ部類の確率だ。
ところが一番良い設定1では、何と1/294!
1/300を切る高確率になっているのである。
この3つの中からどれを打つか・・・かなり悩んだ。
で、並んでいる最中に決めたのだが・・・・続きは次回。