今回は、またもや今は亡き奥村のクレイジーホース

↑クレイジーホース(奥村)

大当り確率 1/225

賞球 7&15

出玉3000~4000個の一般電役

 

1990年の内規改正によって、パチンコのルールが大きく変わったことは本ブログで何度もお伝えしている通りで、一般電役は『電チューのメモリー搭載義務』が大きな変更点で、且つ大きく魅力を損なう点でもあった。

パチンコはいつの時代も『射幸心の抑制』の名目の元に規制される歴史があるが、一般電役においてもそうである。

 

大当り中にもデジタルを回すことができ、当たれば出玉が上乗せされるのは一般電役の大きな特徴だが、メモリー搭載が義務となったことで、大当り中の大当りが、タイミングによってはうまみのないものになってしまった。

電チューにメモリーがあるため、大当りした時にメモリーが満タンだと出玉はほとんど増えない。大当りの引き損になってしまう。

 

デジパチよりも規制の少ない一般電役にあって、大当り時の大量出玉と意図的な連チャンを搭載して、旧基準の中で大ヒットを飛ばしたのが本ブログでも幾度か扱っている、大一のフルーツパンチ

 

新要件となり、もうフルーツパンチのような機種は現れないのか・・・という業界及びファンの嘆きを受けて奥村が投入したのがクレイジーホース・・・である。

クレイジーホース・・・機種名からは意味があると思われるが今回そのことには言及しない。

一部でフルーツパンチ略してフルパンの後継機と言われていたのだが、盤面を見比べると雰囲気がどことなく似ている。

表示は7セグとドットで異なるし、よく見ると全然違うのであるが雰囲気は確かに似ていた。

表示が実に奥村らしい赤の単色ドットでいい味を出しており、店で見かけるとフラフラと吸い寄せられたものだ。

↑ドリームW(奥村)

私がパチンコを始めた頃の大ヒット機種。

アタッカー開放10回でおまけチャッカーがある旧要件機。

これといった特徴がないのが特徴で、安心してる感覚があった。

小さいドット表示ながら、揃った時の感動が大きかった。

 

↑ローリングセブン(奥村)

ドリームW(及びX)の後継機。

本ブログかなり昔に記事を載せている。

ドリームよりも表示が大きくなったが、基本部分は同じ。

デジタルが半回転してアタッカーが現れる楽しい機種だった。

これもおまけ付きの旧要件機。

 

クレイジーホースは一般電役で出玉は4000個近く獲得可能な機種。

それでいて確率は一般的なデジパチ並の1/225だったことが大きな魅力。

ヘソは通過チャッカーだったので玉持ちは悪いが、回れば大きく勝てる可能性があった。

その分釘は締まる傾向にあったと思う。

 

フルパンの後継機と呼ばれてはいたのだが、意図的な連チャンがあったわけではなく、大量出玉の一般電役であることと、盤面の雰囲気からそう呼ばれていただけだと思われる。

 

熊本市のコア21で実践はしているのだが、リーチアクション等細かいことは全く覚えていない。

出玉が本当に多かったことはよく覚えているのだが、何度も打つことはなかった。

多分相応に釘が渋かったのだと思う。でも機種名とともに『こういう機種があった』ということを、この機種を打って30年近く経つ今でも覚えているのである。

 

その後フルパンの本家本元である大一から、ミリオンパンチという機種名で正式に『フルーツパンチの後継機』が発表された。

↑ミリオンパンチ(大一)

申し訳ないが確率の記憶が消えてしまっている。

出玉はクレイジーホースやフルーツパンチと比較すると少なく、3000個程度が標準だったと思う。

登場はクレイジーホースの方が少し早かったと記憶している。

ただこちらもフルパンとは名前が似てるというだけで、中身はフルパンとは全然違う。大ヒットには至らなかった。

 

新要件の基準でフルーツパンチのゲーム性を復活させることは難しかったのであろう・・・

同様の機種が出てくることはなかった。

しかし一般電役は、本ブログで何度か記載しているが、その後出玉を少し抑え、連チャンの楽しさ面白さを取り入れた機種が多く登場した。

豊丸のドンファン等はその代表である。