これまで何度か述べている通り、平成の初期はパチンコ黄金時代とも言え、パチンコ人口は3,000万人を超え、店舗の数も全国に16,000店以上と・・・現在の倍以上あり、その結果パチンコに対しては、表向き『 日本人の娯楽 』であって、一般にも受け入れられ、テレビでもパチンコが取り上げられることは多かった。
パチンコ依存症という言葉はまだなく、社会問題にもなってなくて、今よりもずっとパチンコに対して大らかな時代だったとも言える。パチンコ依存症の人間は確実に存在していたはずだが・・・かくいう自分も、当時は「玉を弾いているだけでも幸せな気分になる」ことがあり、依存症の一歩手前の状態であったと思う。さすがに「使ってはいけない金を使う」ということは基本的になかった。一度だけ、人から借りた金でパチンコしてしまったことがあるのだが、当然のようにスッカラカンになり、友情にもヒビが入り、パチンコしたことをえらく後悔したことはある。
で、本題に入るのだが、当時はパチンコがテレビによく登場していた。一般のドラマでパチ屋が使われたりといったこともあったし、2時間スペシャル番組等でパチンコ特集が組まれるということもあった。
そんな中毎週ある番組として、コント赤信号の渡辺徹が司会の「パチンコNOW」があり、毎週ではないが頻繁にパチンコが扱われる「DAISUKI!」という番組があった。他県では知らないが、熊本ではいずれも土曜の夜にあり、ほぼ毎週見て、ビデオにも撮っていた。
とにかく当時はパチンコがよくテレビに登場していたのだが、パチンコ番組があることが分かったら、ほぼビデオに撮っていた。今のようにブルーレイやDVDではない、アナログのVHSである。
パチンコを収めたビデオテープは相当な量になったのであるが、熊本から宮崎に里帰りする際、かなりの量をまず処分してしまった。そして宮崎に戻ってからも何度か引っ越しをしたが、その度にビデオの量は減っていった・・・カビが生えてそのままにして廃棄したものもある(+o+)
平成も28年になり、ほとんどのビデオテープが廃棄状態になってしまったのだが、今現在VHSビデオテープは数本残っていて、ビデオデッキもまだ健在なので先日何が入っていたのか観てみたら・・・主にパチンコNOWとDAISUKI!が入っていて、画質が超荒い中何とか視聴することができた。今回紹介するのはそのDAISUKI!の画像だ。前置きが長い(笑)
「DAISUKI!」は毎週土曜の深夜に放送されていたバラエティー番組で、初期はメイン司会は吉村明宏だったのだが、比較的早く中山秀征になり、松本明子、飯島直子との3人で、基本的に遊ぶ番組であった。
遊びの内容は年末には必ず宝くじの購入があり、居酒屋で色々な酒を飲む企画やボーリング等があった。様々な企画の中でよく扱われていたのがパチンコだ。
基本的にゲストを呼び、ゲストと共にパチンコ打って遊ぶ・・・ただそれだけである。一応、ゲストとレギュラー陣の勝負とかいう形をとっていたが、真剣に勝負するわけでもない。
番組初期の頃は一般の客もいる中でパチンコしていたが、途中から店を貸し切って行うようになった。
手持ちのVHSに残っていたのは、ゲストに渋谷哲平(←この人は分かりますよね?)、北岡夢子(←消えた伝説のアイドル)、神保美喜(←ノーコメント)の3人がゲストでフィーバーパワフルⅢをずっと打つというものと、今回紹介する、元おニャン子クラブのゆうゆ(岩井由紀子)と城之内早苗がゲストだった回である。
↑画質が荒くて申し訳ない・・・対戦前の様子。ロケ地は東京の蔵王会館。私は東京のパチンコ事情は全く分からないので、今この店がどうなっているか全く分かりません!この番組収録時は、貸し切っていないにも関わらず貸し切っているような状態(客がいない)で、中山達もそのことをネタにしております。
最初の勝負機種はフィーバーパワフルⅢだった。人気機種で設置も多かったせいか、番組でよく取り上げられていたような気がする。
↑リーチがかかる度に{リ~チ!!」と叫び大騒ぎ。
松本明子はよく自分の台そっちのけで人の台をよく見ていた気がする。
パワフルⅢは城之内早苗がただ一人大当たりし、続いては西陣のビアホール
↑中山は3000円打って、最後の回転でやっとリーチ。手に力が入っている。
余程回らない台だったと思われる。
このビアホールは、デジタルが左→右→中の順で停止し、最後の中デジタルが停止する際役物のジョッキを上げる動作をするのだが、当時デジパチに役物アクションなど基本的にない時代・・・タレント達は大喜びであった。
↑真ん中のデジタルがグイッと上がる。
このビアホールでは、城之内早苗とゆうゆ2名が大当たりし、レギュラーの3人はまたしても大当たりなし。
3回戦は三共のフィーバー大相撲。
↑番組内のリーチ動作。フィーバーアタックGP以来のゆ~っくり回転するドラム。
↑楽しそうである。
↑並んでフィーバー大相撲を打つ図。懐かしい三共の台枠がお分かりだろうか。
↑前の写真にはゆうゆが入っていなかったので撮り直したもの。
↑誰も当たらないため、なんとか番組を盛り上げようとした中山秀征が、「レギュラー陣3人が力を合わせてひとつの台を打つ」というよく分からない試みをする。
↑結局大相撲は誰も当たらず終了。
このテープは久しぶりに見たのだが、ほんとにゆるゆるの番組だったと思う。
いつまで見れるか分からないが大切にしたい。